『子どもを伸ばすお片づけ』―できる子とできない子とではぐんぐん差がつく(辰巳渚さん:著)【書評】

先月何冊か続けて、子どもにどうやって整理整頓を教えるかという本を読みました。

同じテーマでまとめて本を読むと、その分野について新しい視点やアイデアが浮かんでくるような気がします。

今回は『子どもを伸ばすお片づけ』。子どもと収納を考える3冊目の本です。

どうやったら子どもが自分で片づけられるようになるのか、考え方と具体的にすることがスキっとまとめられています。

お片づけってなんだろう?

この本はベストセラー『「捨てる!」技術』をお書きになった辰巳 渚さんが考える、どうやって子どもに片づけを教えていくかという方法論が書かれています。

まず、辰巳さんは「お片づけと掃除はちがう。」「捨てるとお片づけはちがう。」と切り分けています。
そのうえで、子どもが出来たほうがいいお片づけとは、
  • 使い終わった物を、使い終わったらすぐに元に戻す
  • 持って行ったものを、しまう場所に戻す
  • 持って帰った物を、片付ける

だと言っています。とてもすっきりまとまっていて納得です。

「片付けなさい」という以前に親がするべきことがある。

外から帰ってきて、疲れたなぁと思ってリビングを見ると、子どもが遊んだおもちゃが散らかっている。ついつい脊髄反射で「片付けなさい!!」と言いたくなります。

でも、そうやって小言を言っても、子どもには嫌な気持ちばかりが残るばかりで一向に片づけ習慣はつきません。

我が家を振り返ってみると、本当は子ども自身が片付けやすくなるよう色々と準備していてあげたらお互いに嫌な気持ちにもならずに、お片づけ上手になっていたかも・・・と思います。子どもはもはや「しつけ」の年齢は通りすぎて、別の方法を考えないといけない年頃になってしまいましたが。

その点、この『子どもを伸ばすお片づけ』には、どのように準備しておけば、子ども自身が片づけやすくなるのか分かりやすくまとめられています。

  1. モノの定位置を決めておく
  2. (しまうのに)ちょうどいい量を決めておく
  3. 片付けるタイミングを知らせる
  4. 取り出しやすく、戻しやすくする
  5. 原則を作る

などなど、親自身も考えこむことなく、何をしてあげたら子どもが気持ちよく片づけられるようになるかが書かれています。後半には場所別にもっと具体的にどうすればいいかが書かれています。

とりあえず・・・

上の原則ですでにやっていることも多いのですが、それでも子どもの個性によって片づけの得意不得意があるように思います。

ただ、私は「片付けなさい」と声をかけるタイミングは決めていませんでした。夕食前や一日の終りなど、行動の変わり目より、ワンテンポ早く「少し散らかってきたな」というタイミングで「ここまで出したものを片づけられるモノを一度片づけるというのは、いいなと思いました。

量が多くなってから片づけるより、中間の状態で一度リセットするのはいいかもしれないなと思います。

お片づけ以外にも、「お手伝い」に関することなども書かれていて、家族の中の一員としてどう関わるよう育てていくかというテーマにもつながっています。

モノとどう関わっていくかを子どもに教えるときにも、とても参考になる本だと思います。

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