先日テレビを見ていたら、とても素敵な方が出ていらっしゃいました。
とてもセンスのいい着こなしをしていらっしゃって、ひと目で釘付けになってしまいました。日仏翻訳家の松本百合子さんで、ミシュランの二つ星レストラン「ドミニク・ブシェ」のシェフ、ドミニク・ブシェさんのパートナーとして、パリにお住まいだそうです。
ちょうど新刊を出版されたばかりだったので、早速手に取ってみました。
フランスはお客さんに家中を見せるのが当たり前。
その本の中で印象的だったのが、来客に家中を見せるというフランスの習慣に松本さん自身が抵抗を感じながらも、楽しんでらっしゃる様子を書いた章でした。
私の少ない経験でも、外国の方はお家に伺うと家中を案内して見せてくれます。それって世界共通なのかなと思っていましたが、松本さんによると、フランスでは少なくともそういう習慣があるようです。
私はそんなにオープンでない家庭で育ったので、ちょっと家を人に見せるのは抵抗があって(別に隠すようなものはないんですが)、そんな自分に引け目のような感情を持っていました。
でも、松本さんも私と同じようなメンタルを持っていらっしゃるようで、少しホッとしました。多かれ少なかれ、日本人に共通する感じ方なのかもしれません。
そんな、自宅に来客があった際のエピソードがユーモラスに書かれているのですが、他人が見るということは家中を片付けておかないといけないといったニュアンスの事が書かれています。
日本にいる私たちにとっても、常に人目を意識している生活は、家をキレイにしておくのに強力な後押しになるだろうなと思いました。
外的なプレッシャーがあっても、片付けるのにどれだけ時間を投入できるのかが問題ですが、仕事を持っていたり子育てしていたり、忙しい生活の中で時間を捻出するのは大変です。
やっぱりモノを減らして、そこにかける時間全体を減らすのが一番いいのかな。
その他にも、素敵なパリの暮らしについて書かれています。自分もパリで暮らしている気分になれて楽しい本でした。ご興味がある方はぜひ!