バラは素敵な花ですが花持ちがあまり良くなく、油断しているとすぐに首が下がったり、しおれたりします。何かの折に頂いたものだったりすると、すごく悲しくなってしまいます。
でも、元気がなくなってきても早めに手当すると、また数日キレイに楽しむことが出来ます。
色々と試行錯誤してみて、ずいぶん上手くバラを復活させられるようになったので、今日はその方法について書こうと思います。
元気がなくなってきたら、なるべく早く水揚げ。
バラがしおれる原因は、何らかの原因で水を吸い上げられなくなったからです。原因は花の茎を切っている際に空気が水の通り道に入ってしまったり、バクテリアにて汚染されたせいだったりするせいです。
同じ日同じ花屋で買ったバラなのに、一晩で一本だけ首が下がって、しおれてしまったものがありました。ちょっと手遅れかもしれませんが、がんばって水揚げしてみます。
▲朝見ると一枝だけガックリしおれていました。
1.用具を揃える。
新聞紙を1枚、ハサミ、ボール(バケツ)
切った茎が空気になるべく触れないよう段取り良く進めるためです。
2.新聞紙で花を巻く。
新聞のスミに花の頭が来るように、バラを置きます。
新聞紙は花のギプスの役割を果たしますので花や葉は上向きに整えてから新聞紙を巻くようにしてください。一本一本別に包む必要はありません。10本位でも、ひと包みで大丈夫です。
最初だけはややしっかりと、後は普通に巻きます。ギプスや絆創膏を巻いているつもりで、キツすぎずゆるすぎずという感覚でいいかと思います。
カットする茎の足元は新聞紙の外に出るように工夫して巻いてください。私は茎の足元にくる新聞紙は折り返しておきます。
新聞紙を巻き取ったら、セロテープで2・3箇所留めます。
切って水に入れる。
水を張ったボールやバケツの中で茎を数センチ切ります。切ったら、余計な空気を吸い込んでしまわないように即座に水に入れます。
茎を切るのは2~3センチでも構いませんが、今回はかなり元気をなくしていたので5センチほど切っています。
バラをつけておく場所は、花瓶でもバケツでも構いません。水の量は新聞紙の下ぐらい、今回は5~7センチくらいの水量につけておきました。
4~5時間待つ。
4~5時間で水が上がるはずですが、今回は一晩置いてみました。
一晩置いても、思ったほど水が揚がっていません。首は真っ直ぐに戻ったものの、花びらがしおれたままで元気がありません。今回は手遅れだったのかも。
そこでやり直し。
再度1~5を繰り返してみます。ただ今回は思い切って10センチほど更にカットしました。
2~3時間でグッと水が上がって茎がしっかり立ち上がりました。もっと早く処置していれば、花の縮れも取れてキレイに元に戻ります。
浸水時間の長さよりも、茎を短く切る方が全体に水が行き渡って効果があるようです。
比較。
▲左:しおれた状態 中:水揚げ2回 右:水揚げの必要のなかったバラ
ここまで元気に戻せば、一緒に活けても特に気になる差はなくなりました。
花をしおれさせないためには。
花の鮮度を保つために、私がやっていることは下の3つです。
- 買ってきたらなるべく早くたっぷりの水に活ける。とにかく水に浸かっていない時間は最短にします。
- 涼しい場所に飾る。
- 頻繁に水換えをし、その時に5ミリでもいいので茎をカットする。大事な花は毎日、忙しときでも2,3日に一度はこれをすると持ちが違います。
花屋さんで花の延命剤をくれますが、私は水換えの時にも延命剤を使います。ボトル1本買うと何年も使えるので、高価な花束を長く楽しめるなら結局はお得だと思っています。
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