手前味噌ですが私の書く字は読みやすいと言われます。それには理由があって、私の書き文字は製図文字がベースになっているからです。
今はCADで図面を引くことが殆どでしょうが、CADが出る前には建築関係のプレゼンや製図には製図文字が必須でした。私も製図文字を習って仕事ではその文字を使っていました。
普段書く字に製図文字の影響が残っていて、それで読みやすいって言われるんだろうなと思います。
製図文字ってどんな文字?
CADが使われる前には家の設計図は「青焼き」という青い紙で印刷されていました。その紙を元に大工さん、設計士、設備屋さん等などの多くの人が関わって家を建てていきます。
多くの人が関わってミリ単位で一つのものを作っていく指示書なので、設計図に使われる文字は見間違いが少なく分かりやすい文字が使われます。それが設計用の文字=製図文字です。
全体的に角ばっているところや、文字のカーブなどが独特ですが、練習すれば自然と書けるようになります。仕事用の文字なので速く書いても美しく見やすい形です。
時間制限のある中で文字のたくさん入った設計図を仕上げる練習をしたのが懐かしいです。
ちょっと自分の字を載せてみましたが、上手いわけではないので恥ずかしいですね。
どうして製図文字を思い出したかというと・・・
今週はスケッチノートの勉強会の準備をするのに、文字や絵図のことばかり考えているのですが、速く書けて見やすい日本語の文字って何だろうなと思っていて、製図文字のことを思い出しました。
スケッチノートはそもそも文字を減らすために使いたいと思っているのですが、全く字を書かないわけにもいかないので、そこのところに製図文字のノウハウが応用できそうです。
全く別の分野の知識が物事の解決に役立つことはよくあるのですが、正に製図文字はそのパターンで、ちょっと嬉しくなってしまいました。
「スケッチノートが使えそう」と思ったのは、後から勉強して身につけられる「スキル」の塊だと思ったからです。同じように、私の字も製図文字というスキルを使っているので見やすいというお話でした。