議事録や講義のノートを取るのが苦手です。
何かいい方法はないかなと思っていたら、「スケッチノート」というテクニックを見つけました。
ビジュアルを使って会議などを記録する「グラフィック・レコーディング」の中の手法の一つとして、シンボルや簡単なイラストを使ったノートの取り方をスケッチノートといいます。
少し練習してやってみたら、文字を書くよりずっと早いし、分かりやすい!!
自分が後で見返しても分かりやすいノートが取れるようになったのも収穫ですが、これって文字を書くのが苦手な子が板書を取るのに役に立たないだろうか?
文字を書くのが遅い、または苦手で板書を取るのに苦労しているお子さんにとって役に立つなら、ぜひ使ってみて欲しいテクニックだと思いました。
日本ではグラフィックレコーディングの方が知られている。
そもそも、NHKのクローズアップ現代+で採用されていたグラフィックレコーディングを見たのが、スケッチノートに興味を持ったキッカケでした。
グラフィックレコーディングの正体とはなにか?(前編) | VISUAL SHIFT
議事録は”グラフィック”で行うと効果的! | VISUAL SHIFT
グラフィックレコーディングは、速くノートを取ることが目的ではなく、会議や話し合いを可視化してより実りのあるミーティングにすることを目的としています。大人数で1つの情報をシェアすることを目的としています。
一方、スケッチノートは個人が自分のためにシンボルやイラストや図を使ってノートを取る方法です。ところが日本語での参考図書がほとんどなく、洋書でようやく”The Sketchnote Handbook”という本を見つけました。
絵が上手くなくても結構いける。そして字を書くより早い。
先日読んだ本『抜擢される人の人脈力』をスケッチノートでメモするとこんな感じになります。
スピード重視のスケッチなので絵の上手い下手は関係ありません。よく使う単語はあらかじめ単純なシンボルを決めておいたり、メモの配置の仕方もテンプレートがあるので、構成も思ったほど難しくありません。
今回使った構成のテンプレートは「ポップコーンパターン」と「パス」というもののミックスです。良い人脈を作るプロセスが1から5のステップに分かれていること、それぞれの段階で何をすればいいのかを表現しています。
図やシンボルを使ってメモを取るのは、かえって時間がかかるんじゃないかと思いましたが、やってみると思いのほか多くの情報を書き留めることが出来ました。私は実際に録画したテレビの放送で50個ほど単語を聞き取って、文字とスケッチの両方で書き取りしてみましたが、スケッチの方が10個以上多くメモを取れました。
学んだことをキチンと身につけることが大事で、ノートを取ることが大事な訳ではないと思う。
学校ではノート提出を求める先生や、延々と板書する先生がいらっしゃいますが、ノートを書くので精一杯で授業の内容までエネルギーを回せない子はどうしたらいいんだろうと思います。
勉強の本質は、教えてもらったことを理解して使えるようにすることで、キレイなノートを取ることではありません。
ビジュアルを使ってメモをとって、後でしっかり授業の内容を思い出せたら、そっちの方がいいんじゃないだろうか?
大人にとって、このスケッチノートが役に立つのは自分がやってみて「絶対そうだ」と思うのですが、文字を書くのが苦手なお子さんにとっても便利なものじゃないかと思っています。