私の書いたスケッチノートを見た先生から依頼を受けて、中学生向けのノート術のセミナーをしてきました。
本当はビジュアルを使ったノートの取り方を伝えたかったのですが、中学生の場合は学校の先生が決めたノートのルールがあったり、ノート点検をする学校もあって、カラフルなイラストの入ったノートを書いていると落書きしていると誤解されかねません。講義の内容を大幅に変えて「中学生に必要なノートテクニック」という新しいものを作りました。
学生さんにとってノートを取るということ=黒板に書いてあることを写すことです。よっぽど意識が高い生徒さんか、先生の指導がないと「目的のために最適化したノートを取る」ことは考えていないでしょう。最近は毎回プリントなどを準備して配る親切な先生もいて、ますます自分で考えなくても良くなっています。(書くのが遅い生徒さんもいるので、黒板を写すことに追われなくても良い点は素晴らしいと思います)
そもそもノートを取る目的は、習ったことをしっかり理解して記憶しておくためで、そのためにどんなノートを作ればいいのか?自分の思う理想のノートを作るために知っておくといいことは何か?に絞ってお話してきました。
写真の上が指導前のノート。下がセミナーを聞いた後のノートです。
講座をする前と終わった後に、それぞれ板書しきれない程の情報量が詰まった地理の授業の映像を書き取ってもらったのですが、見て分かるくらいに変わっていました。事前の時は、先生が話すスピードに追いつけなくなって途中で書くのをあきらめていますが、セミナー後のノートは分かりやすく最後まで内容を書ききっています。
このブログの先頭にある写真が、生徒さんの事前と事後のノートです。
セミナーに出て、板書すること=ノートを取ることではない、いくらでも工夫することがあると気がついてくれたのではないかなと思っています。