【書評】ラクガキ・マスター 寄藤文平さん:著 絵を描く人の頭の中はどうなっている?

書店に並んでいるイラストの描き方の本は、アニメっぽいものか可愛いものばかり。

どんな性別でも、どんな年齢にも合ってシンプルなイラストが書けるようになりたいな。

そう思って探していたら、この本に出会いました。最初は甘くないイラストを描くコツを知りたいだけだったのですが、読み進めると寄藤文平さんがどんなことを思って絵を描いているかが書かれていて、読み物としても面白かったです。

 気づかずに目にしている寄藤文平さんの作品

作者の寄藤文平さんは、大人たばこ養成講座や元素手帳などを書いている売れっ子のイラストレーターさんなので、どこかでこの方の絵を見たことがある人もいるかもしれません。

寄藤文平 – Wikipedia

そんな事とは知らず、ネットで検索していた時に「絵を書くのが好きな人」「絵を描くことを仕事にしている人」たちが「良書」と言っているのを複数回見たので、どんな本なんだろうと思って手に入れました。

中は字が少なく、イラストが多用されているのであっという間に読めます。

絵を描くことを生業にしている人の頭の中が書かれている。

全体として、上手く絵を書くためののTIPS(小さなコツ)が散りばめられています。

  • 線の勢いから出る雰囲気
  • 姿勢による人間の書き分け
  • どの角度から描くか?

など、役に立ちそうな事が、寄藤さんのイラストと共に解説されています。「ラクガキは手の貧乏揺すり」なんて、面白い例え方をした文章が楽しめます。

最近、寄藤さんも含め、絵を描く人がどんな事を考えているのか興味を持って色んな本をまとめて読んでいます。この本は「見ること」や「省略すること」など、その界隈の人が知っている共通の知識があるのだなぁと分かってきて楽しいです。

絵を描く人は非言語を扱っているので、あまり言語で「絵を描くこと」を語った本が少ないので、こういった「何を考えて描いているか」の本は私にはとても貴重に思えました。

そんな事を考えなくても、単純に洗練されたラインで作られた寄藤さんのユーモラスなイラストを眺めているだけでも楽しめる本です。くすっと笑えるので、ちょっと息抜きしたいときにも。

 

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