先日参加した英語合宿で、「考える力をつける事は意外と簡単かも」と思ったことをお話しします。
子どもの話をしていますが、大人にも共通することだと思います。
「地獄の英語合宿」を見学してきました。自分の限界に立ち向かう。
あまり意見を言わない日本人
何となく、日本の人は考えることに真正面から取り組むことを避けているような気がしています。
真正面から考えたり、意見を持つなんて、面倒くさい、かっこ悪い、そんな空気の中で暮らしている気がします。少なくとも私はそう感じて育ちました。
そのせいか、学校でもしっかり考えたり、自分の意見を作ったり、人と意見を話し合うことを教えていない気がします。
TVで勝手に自分の意見を言い合って終わる討論を見たり、論点がかみ合わなくて無駄に時間を使ったり答えが出ない話し合いに出席したりすると、子ども時代から全員が「考える練習」をしておけば、もっとみんな生産的になれるのでは?と思います。
世界が小さくなって、色々な国の人と話すことも増えてきた今、意見をいえない日本人ってどうもマズいような気がするのです。
まずは考えることを楽しむだけでいい
私は、ついつい子どもさんが何か感想を求められたり、意見を言うのを注意して聞いてしまうのですが、ほとんどのお子さんは、考えを言葉にする事に慣れていません。
その合宿の時も、何度か「○○についてどう思うか」を自分の考えを発表する機会があったのですが、見当違いな事を答えたり、前の人と同じですと言ったり、もじもじしたりする子がほとんどでした。普段から練習していないので当然だと思います。
でも安心して話せる場があって、最初だけ上手くスタートできるように水を向けてあげると、「考える」という事を楽しみ始めます。
人って本来、自分が考えている事って聞いてもらいたいものなんだ、と思いました。けなされたりせず、安心出来る環境ならそうしたいのです。
子ども達は、自分が考えた視点と違う考えを聞いたりすると、そんな考え方があったのか!という目をして身を乗り出しています。違う意見を聞くことも刺激的なようでした。
ほんの数十分考える練習をした後に、同じように何かについて考えを話してもらうと、目を見張るほどしっかりした事を話せるようになっていました。
話の運び方や発表の練習をしなくても、別人のように内容のある話をしているのには驚きました。
テクニックより、考えることを楽しめる環境が大事かも
最近、大学入試でも論理的思考力が必要だなどと言われていて、塾などでも特別にそういったコースを作っているのを見かけます。
でも、そのようなテクニックを習う前に、安心して意見をいえる場があること、考えること自体を楽しむ事が大切だと思いました。
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