経済評論家が書く新しい視点の片づけ本 【書評】『2週間で人生を取り戻す! 勝間式汚部屋脱出プログラム』 (勝間和代さん:著)

今年の4月に出版されて、私の周りでもかなり話題になっていたのですが、なかなか読む機会がなく、先日ようやく手に取ることが出来ました。

多くの方が書評など書かれているので、今更感はありますが、住まい本100冊チャレンジの一環として、私なりのレビューを書いてみたいと思います。

こんな本です。

勝間さんの書くものや話すことは、いつも私にはない視点から切り取られていて、発見があって大好きです。この本も同じく、経済評論家らしい視点から書かれています。

片づけ本は圧倒的に主婦目線から書かれたものが多いのですが、片付けを経済活動の一環のように捉えてるところが新鮮です。

私は勝間さんのメルマガを購読していて、その中で、出版前から勝間さんが片付けを進めている様子を読んでいたのですが、メルマガの方では、試行錯誤の軌跡や、本で書かれてることの補足的な事などを書いていらっしゃって楽しかったです。

心に残ったポイント。

この本で、勝間さんは経済活動になぞらえて片付けを説明しているんですが、今まであった片づけ本とはひと味違った説得力があって、私のモノに対する考え方もかなり変わりました。

例えばですが、こんな用語も使われています。

サンクコスト・・・既に支払ってしまってもう戻ってこない費用・労力・時間のこと。(埋没費用)その後の意思決定に影響して、新しいチャンスを逃してしまうことも。

「もったいないから」と本当はもう使わない(価値がなくなった)ものを持ち続けるのは、過去の失敗を認めたくないからなんですよね。そう思ってしまうのは、人の常なんですが、そこは「新しいチャンス」「新しいスペース」を手に入れるため、意識的に捨てていくのが大切だと思うようになりました。

もう一つ、この部分は本には書かれていないのですが、勝間さんのお話から考え方が大きく変わったのは服に対する考え方です。

「服は買ってみないと分からない部分があって、買ってきたものの、結局あまり着ないこともある。何割かはそういう服があるから、年間に服に使う総額から、その失敗が見込まれる金額を引いて計算すると、一着にかけられる金額は○万円位と決めている。」というような事をおっしゃていて、「ほぉーっ」と思いました。

私にも気に入って買ったのに出番がなかった服がクローゼットに何着もあるのですが、それこそ「もったいない」という気持ちで捨てられないでいました。丁度いい出番がなかったり、組み合わせが合う服がなかったりするだけなので、どうしても捨てられないんです。

ですが、さっきの言葉で、「一定数は着ない服が出るのは仕方ないこと。その分は織り込んで服を買おう。」という割り切りが出来て、数年着なかった服は、気に入っていても捨てようと思えるようになりました。買う時も、いいなと思っても買う金額の上限を決めていれば、むやみに時間をかけて悩まないですむようになりました。

自分は服選びでも失敗するし、そこは仕方がないこととして、諦める覚悟が出来た感じでしょうか。

片付けはテクニックもさることながら、自分の気持ちとの折り合いのつけ方も大切な部分で、今までにない視点で片付けと向き合うことが出来る点が素晴らしいんじゃないかと思います。

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