図書館でふと手に取ったのが、「田舎の実家の片づけ方」という本でした。
自分の親世代のことを考えると、決して他人事ではありません。早めにアウトラインなりとも捉えておけば、慌てることも少なくなりそうです。
以前から、このジャンルも少し読んでおきたいなと思っていたので、今回まとめて3冊読みました。
何冊か同じテーマで読むと、それぞれの本の特徴や共通点が分かって、より理解が深まります。
今日はこの3冊を読んで感じた事をお話したいと思います。
親の家を片づける―ある日突然、膨大な老親の荷物や家の整理と処分が、あなたの身に降りかかってきたら、どうしますか? (ゆうゆう特別編集)
こんな本です。
今回読んだのは、この3冊です。
内容的には大きく違わないのですが、「親の家を片づける、整理する」が、片づけ方についてリストや表のイラストなどがあり、一番詳しく書かれていました。
- 「田舎の実家の片付け方」 赤澤健一、岩井寿子、鈴木一平
- 「親の家を片づける」 ゆうゆう特別編集
- 「親の家を片づける、整理する」 実家片付け研究会
内容としては、重要書類の手続きの方法から始まって、片付けを嫌がる本人(親)の説得の仕方、関係者(兄弟、親戚)との連携の取り方など、単なる片づけ本ではなく、実践的な情報全般が載っています。
普通の片づけより難しい点は、自分一人で完結できず、関わってくる人が複数(親や兄弟、親戚など)で、それぞれの違う思いを調整して進めていかなければならないことです。
自分でやるのか?どこまで業者に任せるのか?
介護施設へ入所する、その家を手放して同居する、または親が亡くなってしまった等、様々な理由がありますが、家を一軒まるごと片づけるのは想像以上に重労働です。
まず第一に、どこまで自分でやって、どこまで人(プロも含め)に任すかを考えることが、結構重要だと思いました。
全く全て業者さんに任せてしまえば、数人がかりで一日で終わってしまいますが、費用が数十万円かかります。自分でやるとなると、5年かかった事例(もっと早く終る例がほとんどです)も書かれていて、それぐらいの仕事量なのかと改めて考えさせられました。
私達の親世代は、何でも取っておいて修理しながら使ってきた世代です。私達世代とはちょっと感覚が違って、「まだ使えるから捨てたくない」という気持ちも強く、それを説得するのも大変な部分の一つです。
親の説得については、それぞれの本で言葉の選び方や、折り合いのつけ方に多くページを割いてくれています。
一番あっさりと早く読めたのは、「田舎の実家の片付け方」で、アウトラインを掴むのに持ってこいでした。一方、「親の家を片づける、整理する」は親切丁寧にアドバイスが書かれていて、こちらは、自分で出来ることは自力ですると考えた人向けかなと思います。
手続き、その他については出版年度が新しい本の方が最新の情報が載っていて、最新の本を買った方が間違いないと思いますが、根本的な考え方は古い本でもあまり大差はありません。
このテーマについての本を買うなら、書店で実際に手にとって、自分が何に注目するのか(手続きの方法が知りたい等)によって選ぶといいと思います。
親の家を片づける―ある日突然、膨大な老親の荷物や家の整理と処分が、あなたの身に降りかかってきたら、どうしますか? (ゆうゆう特別編集)