子どもの頃からキチンとしつけられていたら、お片づけは上手くなるのかな?
そんな事を思って、最近、続けてお片づけ教育の本を読んでいます。
この本は、ブログ「OURHOME」の整理収納アドバイザーEmiさんが考える、子どもが自分でお片づけが出来る仕組みづくりです。
仕組みも素晴らしいが、デザインが可愛い。
数年前から、”OURHOME”という、センスのいいお家の様子を公開しているブログがあるのを知っていました。が、その頃は私のインテリア熱はやや下降していて英語先生に没頭中。
素敵なお家を作る人もいるもんだ・・・と思って、そのまま忘れてしまっていました。
それから数冊、ライフスタイルの本を出されていて、本にまとめられたのを手に取ったのはこれが始めてでしたが、子どもが片付けやすくなる仕組みの色々が紹介されていました。
保育所の先生の言葉や毎日の生活の中から着想を得て、読者が「自分もやってみたい」と思うような可愛いデザインに変えて様々なアイデアに変えてしまう手腕は、さすが、という感じです。
以前、通販会社で商品企画のお仕事をされていたそうですが、そんな経歴も一役買っているのかもしれません。
例えば、新幹線の折りたたみテーブルから「靴揃えのシート」が出来るまで。
この『おかたづけ育、はじめました。』の本と、ブログの中で、子どもが靴を揃えて脱ぐようにするためのシートが紹介されています。
このアイデアの元は新幹線の折りたたみテーブル。
Emiさんが、お勤め時代のアイデアノートを見返していた時、新幹線の折りたたみテーブルの写真と、くぼみがあると人はそこに飲み物を置きたくなるというメモを発見したのがアイデアのきっかけでした。
玄関に靴のマークを置いてあれば、子どもに「靴を揃えて脱ぎなさい。」といちいち言わなくても揃えるようになるのではないかと思われたそうです。
イラストを書いて、クリアファイルに入れたものを玄関に置いてみたら、4日くらいで自然と揃えるようになったなんて、すごい!
Emiさんお手製の可愛いイラストや、子どもたちが上手に靴を揃えている様子が紹介されています。
作るのなんて大変だな、という人には、Emiさんのオフィシャルサイトに行けば、カッティングシートで出来た同じものも買えます。
Gakken×OURHOMEくつおきマーク – OURHOME official website by Emi
自分でできる仕組みづくり
どうやったら、子どもたちが「自分でできる仕組み」を作り出せるか、という目線で書かれた本です。
自分と子どもの性格が違って、「どう言ったら自分で出来るようになるんだろう?」「上手く片付け方を教えられないな」と悩んだ経験をされた方は多いはず。
子どもの個性は一人ひとり違うので、全てのやり方が当てはまるわけではありませんが、Emiさんのこの本は、デザインがキレイなだけでなく、子どもの行動がよく考えられていて、きっと「片付け育」の参考になると思います。
また、Emiさんの家の 家族会議のレポートもあって、上手くいかない時などに子どもと話し合って改善法を決めていく様子も書かれています。
その他、実際に収納アドバイスに伺ったお家の事例や、読者からの質問に答える、Q&Aなども書かれています。
まとめ
何より、Emiさんが暮らしを楽しんでいる様子が伝わってくる本です。
ちょっと、ここのところ忙しさで「楽しむ」余裕がなくなってきた自分を反省。また、暮らすことを楽しみたいなと思える一冊でした。