「掃除は「ついで」にやりなさい!」の作者の新津春子さんは、最年少で全国ビルクリーニング技能競技会で最年少優勝を勝ち取った方です。
また現在働いている羽田空港は2013年、2014年に「世界一清潔な空港」に選出されています。
以前NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演されていて、その掃除のノウハウを知りたいなと思っていました。
3月にその掃除のワザを書いた本が出たので早速読んでみました。
汚れる前についで掃除
新津さんの考え方に予防掃除と事後掃除というものがあります。
予防掃除は一間、めんどくさく感じるかもしれませんが、やらずにほうっておいて、後で何倍もの手間や時間を取られる事後掃除にくらべ、ずっと効率的に清潔を保てますし、環境にもエコなんですね。
引用:「掃除は「ついで」にやりなさい!」
汚れて時間が経つと汚れがこびりついてしまい、時間もかかるし素材も痛めてしまいます。
汚れてないところをこまめに掃除するなんて、面倒だなと思う私達の気持ちを察して、「掃除をする!」とあまりイベント化しないで、何かの「ついで」にちょこちょこと掃除をするのがいいと勧めています。
場所別に洗剤を買う必要なし。
仕事場では多くの洗剤を使う新津さんも、本書では、家庭での洗剤は、「セスキ炭酸ソーダ、重曹、クエン酸、食器用洗剤、クレンザー」の5種類で十分と書いています。
色々買い揃えるのは大変だと思っていたので、これは本腰を入れて試してみたいかも。
すすめられている道具もシンプルでどこでも手に入るものですが、適材適所に使うことが大事だそうです。
汚れは固形、水性、油性に分ける。
家庭の汚れはこの3種に分けられます。こういう風に明快かつシンプルに「汚れ」や「掃除」を定義づけをされているところがプロだなぁと感じます。
- 固形の汚れはブラシで払い落とすのが基本。
- 水性の汚れは水で落とす。洗剤は中性洗剤。
- 油性の汚れはアルカリ~弱アルカリ洗剤で。
汚れに合わせた掃除をすることで時短や省力化をはかっていらっしゃるのだと思います。
部位別、部屋別の掃除法。
本当はこちらの個別のテクニックがこの本の読みどころと言えますが、ここでは紹介しきれませんので、ぜひ本を手にとって見ていただきたいと思います。
イラストや写真もたくさん使われていて読みやすいので、さっと読みきれると思います。