私は以前建材メーカーの収納部門にいたので、毎日住宅の図面を基に、数百(もしかしたら数千)以上の収納プランを作っていました。
ショールームでアドバイザーもしていたので、使いやすい収納については人に教えられるほど知っているのに、自分の家はいつも片付いているかと言うと、そうではありません。
世の中の大多数の人と同じく、「片付いている時もあるし、散らかっている時もある」の間を行ったり来たりしています。
そして、多分世の中の「収納のプロ」の中には、本当は私と同じく「いつも片付いている訳ではない」人がいると思っています。時々そうおっしゃっている方もいますし。それ位、いつも「片付いている状態」というのは維持するのが難しいものだと思います。
その状況を少しでも良くしたくて色々と考えていたのですが、そもそも「使いやすい収納」だけでは「片付いた状態を続ける」にならないのかもしれません。
そこには「使いやすい収納」に加えて、必要な要素が2つあるんじゃないかと思い至る様になりました。
5つのD(次元)という考え方
収納を考える時には、必ず三つの寸法を考えます。
「幅・奥行・高さ」です。この3つが上手く計画されていないと、使いにくい収納が出来上がってしまいます。ただ、この3つを上手くプランした収納があればいつも片付いているかと言うと、そうではありません。
加えて「片付けるための時間」と、これからはクラウドや記録媒体を使った「仮想空間」の扱いが大切なんじゃないかと思い始めています。
4 dimensions (立体に時間を足した4次元)と仮想空間の5つの次元、5D (Five dimensions)の扱いが上手くなれば、片付け上手になるんじゃないかと思い始めています。
幅・奥行・高さ
収納の「幅・奥行・高さ」は人間の平均的なサイズから割り出した、使いやすい寸法というものが存在します。
新築や建物の制約がない時はその寸法に従って設計しますが、マンションや変形した建物だと「あれ?どうしてこんな使いにくい寸法で収納作ってあるの?」という収納を結構見かけます。
今私の暮らしているマンションも「?」という寸法のクローゼットです。あと数㎝奥行きを深くしてくれたら使いやすいのになぁと思います。
時間管理
日々の生活で、いつも片付けの事を第一に考えているわけにはいきません。他の事が優先になって、今日はここに仮置きとか、いつか時間が出来たら片付けよう、が積み重なって、段々部屋が散らかっていきます。
本当は、毎日15分でも片付ける時間を習慣にするとか、無駄な時間を圧縮して片付ける時間が作れるといいと思っています。
今、一番使いやすくて重宝しているのがタスク管理アプリの「たすくま」です。
Taskuma — TaskChute for iPhone — 記録からはじめるタスク管理を App Store で
「たすくま」の元になっている考え方が「タスクシュート」で、こちらは無料版もあります。が、本当に続けたいなら有料版にアップグレードすることをお勧めします。
仮想空間
収納系の本を見ていると女性や主婦層が読者なので、ほどんどITや機械モノ(パソコン、デジタルガジェット等)を使った収納テクニックについて触れたものがありません。苦手意識を持った方も多いのだと思います。
私も長い間、「パソコンってよく分からないから嫌だ。」と思っていたのですが、この分野は使い慣れると強力な味方になります。特に書類や本、情報の整理には、これからは無視できないツールだと思っています。
今、私が使っているのは「Evernote」「電子書籍」「スキャナー」位ですが、それでも随分助かっています。
amazonが有名ですが、私はBookLive!でもよく買います。
富士通の ScanSnap (スキャンスナップ)のファンですが、iPhoneのカメラでも代用できるようになってきたので買い換えはしないかも。
まとめ
5Dの中でも、時間管理と仮想空間の活用は決して得意ではなく、まだまだ試行錯誤中です。
ただ、この2つは「自分の生活を良い方に推し進めるのに絶対意識していくべき!」と思っているので、これはいいなと思うものがあったら、ブログにも書いていきたいと思っています。