『なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか?』(八納 啓創さん:著)多くの時間を過ごす住まいにこだわる必要性を教えてくれる本【書評】

インテリアに関する本を100冊読んでみるチャレンジ、久しぶりの更新です。

今日紹介する本は、『なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか?』です。

インテリアや住まい方の本は女性向けのものが多く、著者も圧倒的に女性が多いのですが、この本は男性によって書かれた本です。

もしかして「時間管理」や「デジタル」「合理的な住まい」について、新しい情報が得られるかもしれないと思っていたのですが、内容は思っていたものと少し違いました。そして、私にとって全く未知の知識=「家相、風水」への扉を開くキッカケとなりました。

今まではどちらかというと敬遠していた分野ですが、この本を読むことによって、新しい興味が湧いてきました。

そんなキッカケをくれた『なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか?』です。

私の勝手な先入観と違った、八納さんの「空間に対する考え方」

一級建築士として、公共建築や注文住宅を数多く手がけた著者の八納さんは、仕事を通して「建築空間が思考や習慣、人生に影響を与えている」と考えるようになります。

もっと平たく言うと、人生・仕事の成功のために、長い時間を過ごす空間(住まい)をおざなりにしてはいけないと仰っています。

その中で「場に残る記憶」という考えを書かれています。場所にはそこで起こった事の記憶が残るという内容です。

建築士という職業、男性であるということで、「科学的、理論的、合理的」な事を書かれているのだろうと想像していた私は肩すかしをくらった気分になりました。思ってみれば、それは私の勝手な先入観でしかなかったのですが。

ともあれ、「場に記憶が残る」に代表される考え方は、そういった私の勝手な「男性が書く理路整然としたインテリア論」とは、あまりにもイメージが違ったのです。

インテリアのことを考えるなら、風水も家相の知識があってもいい。

八納さんは自身のブログでも仰っているのですが、

風水や家相は、日本人のDNAと日本風土には基本あっている「自然との対話の法則」

だと考えていらっしゃいました。また、今までの依頼された方の9割近くが、「風水や家相にも興味があるので、出来れば悪くないようにしてほしい」と希望されたのだそうです。

それを読んで、「決断をしなければならないポジションの人」は、一見科学的でないもの、例えば風水や家相を気にする方も多いという事を思い出しました。

インテリアや収納の仕事に就いていた私は「風水」や「家相」もどちらかというと敬遠して来ました。その事を頭に入れると、インテリアのプランニングを考える時に、制約が増えて自由で合理的なプランの邪魔になると思っていたからです。

でも、9割もの人が風水や家相を気にするのであれば、食わず嫌いをしているのは良くないのではないか?とこの本を読んで思いました。

「風水」という新しい世界への入口になった本。

風水を辞書で探すとこのように書いてあります。

ふうすい‐せつ【風水説】

中国の伝統的な自然観の一。都市や住宅・墳墓などを造る際に、地勢や方位、地脈や陰陽の気などを考え、そこに生きる者とそこで死んだ者すべてによい自然環境を求めようとするもの。

風水説(フウスイセツ)とは – コトバンク

元々は中国にあった考え方ですが、日本ではその一部だけが取り入れられて家相術や九星気学などが混じったものとなっているようです。ウィキペディアにある程度まとまった情報が出ています。

風水 – Wikipedia

風水についての本を読んでみようと思い調べると、どうやらこの「風水先生」が最も詳しく中国の風水の考え方が書かれたもののようです。複数のサイトで高く評価されていたので、まずこの本を読んでみようと思います。

どんな事が書いてあるのか、ちょっと楽しみです。

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