今日ご紹介する英語絵本は、邦題が「のら犬ウィリー」という、捨て犬とある家族のお話です。使われている英語も日本人にとって馴染みのある単語が多く、英語を学び始めたばかりの人や英語をある程度勉強している小学生にも読みやすい本です。
ボリューム、文章のレベルともに読み聞かせや初級の英語学習にうってつけの絵本だと思います。
- Lexile指数:440L
- ページ数: 32P
ストーリー
この本はコルデコット賞作家のマーク・シーモントが、友達から聞いた実話から作った本なのですが、その友人の名前が”Reiko Sassa”という日本名だったのでびっくりしました。英語もとても読みやすかったので文章を書いたのもその方かと思いましたが、そうではないようです。
お話はこのReikoさんの家族が経験した本当のお話が下敷きになって出来ています。
ピクニックに行ったこの家族が、そこである一匹ののら犬に出会い、子どもたちは犬に「ウィリー」と名前をつけて、ほんのひと時一緒に過ごします。でも、帰る時に連れて帰るわけにはいきません。
首輪をつけていなくても、誰かの飼い犬かもしれないからです。
家に帰ったこの家族は、その後なんとなくウィリーがどうしているか気になって・・・。この先、ハラハラするシーンもあるのですが結末は読んでのお楽しみです。
読みどころ
最近はのら犬に出会うことも少なくなっているかもしれませんが、私も子供時代に捨てられた子犬を見つけて、ミルクを持っていったり飼って欲しいと親に頼み込んだ経験があります。その時の独特のドキドキした気持ちや可愛いなと思った気持ちを思い出しました。
この家族とウィリーが今後どうなるのか、ハラハラしながら読んでほしいなと思います。その展開もあって、読み慣れない英語でもぐっとストーリーの最後まで引っ張ってくれる本です。
単語としては、のら犬=Stray Dogというのは日常的に使うような言葉ですし、coller(首輪)やleash(リード)など若干聞き慣れない言葉も出てきますが、大部分が学校で習うような単語です。
何度も読み込むと、きっと英語の基礎力を高める絵本です。
▼amazonで英語版を販売しています。
▼あすなろ書房から日本語版が出ていたのですが、定価で手に入れるのは難しくなっています(2018年現在)。図書館などにあれば、合わせて読むのも楽しいと思います。
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