お気に入りの毛布を手放せない子っていますよね。
私もそんな子どもでした。縁がツルツルのサテンで縁取られていて、いつもそのツルツルの角でほっぺを撫でているのが大好きでした。
あまり昔のことで、私がどうやってその毛布から卒業したのかはすっかり忘れてしまいましたが、そんな事があったなと思い出す、ほっこりしたお話を見つけました。
- Lexile指数:370L
- ページ数: 32P
ストーリー
ネズミのオーウェンはもうすぐ学校に上がる年。お父さんとお母さんは、何とか学校が始まるまでにオーウェンを古びたお気に入りの毛布から引き離そうとしますが・・・。
最後に、お母さんが考えついた解決法がとってもステキです。
「良かったね、オーウェン」と言ってあげたくなる結末です。
英語的な読みどころ
- 物語の中では、たくさんオーウェンが大切にしてる毛布を形容している英語が出てきます。
fuzzy(毛羽だった)、be tone(ボロボロの)、ratty(rat=ネズミのような=薄汚い)など。人によってはfuzzyと聞くと「曖昧な」という意味を思い浮かべるかもしれませんが、もこもこ、ほわほわした様子も表す単語です。
- オーウェンにとって毛布は、ちょっと緊張したり怖いなぁと思う時に、いつも勇気づけてくれるアイテムなのですが、その表現にはessentialが使われています。私は直感的に「本質的な」という訳が頭に浮かぶのですが、ここではessential(なくてはならないもの)という意味で、毛布はオーウェンにとって、なくてはならないものなんだと書かれています。
Owenの他にも、作者のケヴィン・ヘンクスさんの本はコルデット賞や他の絵本の賞を取ったものもあるようです。
▼英語版、日本語版共に販売しているようです。
日本語版はあすなろ書房から出ていますので、もし見つからなかったら直接書店に問い合わせてみて下さい。