この絵本は、マーティン ワッデル (文), バーバラ ファース (イラスト)のペアが書いた大きなくまさんと小さなくまさんと物語です。1988年のスマーティーズ大賞、ケイト・グリーナウェイ賞など、大きな絵本の賞をいくつも受賞した本ですが、それを抜きにしても心が温まる素敵な本です。
英語も日本語も両方出ているので、読み比べてみても面白いですね。
- Lexile指数:450L
- ページ数: 32P
ストーリー
森の洞穴に住んでいる大きなクマさんと小さなクマさんのお話です。お父さんのおおくまさんはちいくまくんを寝付かせて、やっと自分ための時間です。大きなソファーに座って楽しみにしていた本を読もうと訴えてきます。大熊さんはあれやこれやとやってみるのですが、さて地区目は眠れるのでしょうか?
読みどころ
英語版は大人数のお子さんに読み聞かせをするには、やや難しく長いですが、中学程度の英語が分かれば問題なく読めます。日本語の絵本も読んでおいて、英語版をひとりで読むことが出来るように・・・と英語のリーディングの目標にしてもいいかもしれません。
また翻訳は魔女の宅急便で有名な角野栄子さんです。リズムが良く、言葉選びも素晴らしいので、日本語版もぜひ目を通して頂きたいです。
さて、気になる表現としては、この3つを選びました。
puzzled
パズルと同じ語源です。そもそもpuzzleには「困らせる」という意味があり、そこから「頭を悩ませたり、困らせるモノ」という名詞がジグソーパズルのパズルになりました。ここではおおくまさんが、暗闇が怖いというちいくまくんにpuzzled=当惑しています。
cudding up to Big Bear と cuddled him
cuddleは愛情をもってぎゅっと抱きしめたり、寄り添ったりするイメージです。闇が怖くておおくまさんにかじりつくちいくまくん、そのちいくまくんを抱き上げてギュッと抱きしめるおおくまさんの動作の両方に使われています。
settle down
settleは落ち着くとか決める、定住するなど、1つの場所に留まる安定したイメージです。settle down は、この文脈ではソファに腰を落ち着ける、座るという意味になります。
シリーズで続編もあります。我が家には英語版や日本語版が何冊も。親子で大好きだった思い出の絵本です。
▼amazonで英語版、日本語版共に販売しています。
▼英語版