イタリア語は英語に比べて、文字と音の関係がシンプルなのでディスレクシアの出現率が英語圏より少ないと言われています。
外国人だった私にとっても、英語を習うよりイタリア語を習う方が楽な感じがしたのを覚えています。
そういえばイタリアではディスレクシアに対するサポートはどうなっているのかなと思って、少しサイトを覗いてみました。
文字の上にカーソルを置いたら読み上げてくれて驚いた。
イタリア語でディスクシアのことをdislessiaと言います。dislessiaで検索すると上位にAID( Associazione Italiana Dislessia)、イタリアディスレクシア協会が出てきます。
とりあえずこちらのサイトを開けると、「ディスクシアとは何か?」から始まって、様々な支援や支援者の教育プログラムなどの情報が書かれています。
とりあえず驚いたのは、サイト内の文字をマウスで選択するとスピーカーのマークが現れて読み上げてくれることです。
日本では、あまり見かけないサービスなのでちょっと驚きました。こういうサービスって難しいのかな?簡単なら日本でもこういったサービスが出来るといいのになと思いました。
学校図書のデジタルライブラリーが用意されていた。
“LibroAID”(Biblioteca digitale LibroAID)というプロジェクトが始動していて、小、中、高校でディスレクシアの診断を受けている生徒さんは、教科書を合成音声またはPCで読み取れるファイル形式で利用できるようです。
最近はITの技術は進歩しているので、日本でも同じようなサービスを技術的に始めるのは、そんなに難しくなさそうな気がしますが、そういったサービスを利用してよい、当たり前だ、という雰囲気が早く出来るといいなと思います。
その他にも色々、日本より進んでいるなぁと感じるサイトでしたが、今日はとりあえず上記二点について書いてみました。
日本での読み上げサービスについての追記(2016年12月24日)
Facebookで日本でのディスレクシア支援団体であるNPO EDGE会長の藤堂さんとサイトの読み上げ機能の現状その他について、お教えいただいたので追記させていただきます。
音声読み上げの技術も日々改良されているので、現在上手く読み上げられないところも、改良されていくのではないかと思っています。
- サイトの読み上げ機能については、すでにどのブラウザーにも標準機能でついているが、日本語は漢字の読みが幾通りもあり、「日米」を「ヒコメ」と読んだりするような間違いがあり、まだ改良の余地が残されている。
- 教科書の読み上げについては認可された団体が無償で音声化したものが全教科ではないが、用意されている(音声教材BEAM)。音声教材BEAMはNPO EDGEから試聴・ダウンロードが可能です。
また、このブログに書いている内容は書いた当時のものです。ご了承いただけますようお願いいたします。
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