教える人も学習する人も知っておきたい「認知特性」の話。

教える人も学習する人も知っておきたい「認知特性」の話。

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認知のタイプの違いってなんだろう?

「認知」とは、見たこと、聞いたこと、読んだことなどを頭の中で理解したり、整理したり、記憶したり、表現したりする方法のことです。人にはそれぞれ得意、不得意な認知の方法があります。

英語を教えていると、如実にこの認知タイプの違い(認知特性)を感じます。英語のレッスンでは四技能といって「読む 書く 聞く 話す」の4つそれぞれを教えます。 リスニングの得意な人、スペルをあっと言う間に覚える人、発音をすぐマスターする人。全く同じことを教えても、すぐにマスターできる人と時間がかかる人がいるのは認知特性の違いが大きく関わっています。よく「耳が良い」とか表現したりするのは聴覚的な認知が得意とも言えますね。

教える、学ぶという情報の受け渡しには、相手の認知特性を考慮することが大切です。

教える側(情報を渡す側)と習う側(情報を受け取る側)で、得意な認知特性が違うと情報が上手く伝わらないのです。見て分かりたい人は、つい絵や図など視覚情報を渡しがちですが、順を追って説明を聞いた方が分かりやすい人もいます。

 

認知特性にはどんなものがあるか?

認知タイプを大きく「視覚優位」と「聴覚優位」に分けたりしますが、実際に英語を教えていると、そんなに単純でもない気がしていました。それで今は本田真美さんという小児発達医(他にも小児神経専門医等さまざまご専門があるようです)が紹介している考え方を使っています。

得意がわかれば自分が伸びる40問テスト 本間真美(著)

本田真美さんによる認知特性の違いは次の6タイプです。(タイプ別「頭がよい子」になるヒント 紹介文より)

◎視覚優位者1 写真で記憶する「カメラタイプ」
◎視覚優位者2 時間と空間を操る「3Dタイプ」
◎言語優位者1 言語と映像を使いこなす「ファンタジータイプ」
◎言語優位者2 言葉を見るのがうまい「辞書タイプ」
◎聴覚優位者1 聞いて覚える「ラジオタイプ」
◎聴覚優位者2 聴覚が鋭い「サウンドタイプ」

本間さんの本には、認知特性を知るための簡単なテストがあるので、やってみると面白いと思います。私は「カメラタイプ」と「ファンタジータイプ」が高く、「サウンドタイプ」が低いです。人の着ていた物を詳細に覚えていたり、文字から物事を理解するのは楽なのですが、音楽的なことはからっきしダメです。

教える人は認知特性をどう使えばよいか?

私が新しい情報を教えるときは、二つ以上の認知特性に訴えかけるように考えています。これは「多感覚学習」という考え方でもあります。

例えば、図を見せる時には、言葉で図の解説を話すと視覚系、言語系の2系統で説明できます。また「体を動かしてやってみる」というのは複合的な活動なのか、とても記憶に残るようです。複数の生徒に同時に教えるときは、複数の経路を意識すると誰にとっても分かりやすいものになります。

習う人はどう活用できるか?

習う側は、「相手の言っている事が分かりにくいな。」と思ったら、相手と自分の学び方(認知特性)が違うせいかもしれません。誰しも自分が分かりやすいものは、他人にとっても分かりやすいと思っています。

「何か紙に書いたものはもらえませんか?(視覚、文字の言語系の情報に変える)」「さっきのお手本について、説明していただけますか?(聴覚言語系の情報に変える)」といったお願いすると、自分に向いた学び方になると思います。

 

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ニコ

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