勝間和代さんの新しい本が出ました。タイトルは「勝間式超コントロール思考」。硬くてビジネスライクな表題とは裏腹に、表紙のビジュアルは光がいっぱい入った柔らかい写真。
最初にKindleで買おうと思っていたのですが、この表紙に惹かれて紙の本を買うことにしました。硬い内容なのかな?それとも柔らかい内容?手元に届いた本は不思議な雰囲気をたたえています。
これってジャンルは家事本?仕事術?何にしても私にとっては必要な内容が満載だった本、どんな内容だったのかまとめてみました。
コントロールの意味は、幸せになるために人生のハンドルは自分が握ろうということ。
この本の中でコントロールという言葉は、こういう意味で使われています。
自分も他人も大事にしつつ、時間やお金を効率的に使いながら、自分のイメージ通りに物事を進める方法
全部で6章あるのですが、私は序章が結構大事だと思っています。この本で言っている超コントロール思考がどういうものなのか、どうやったら人生を主体的に生きていけるのか、そのためには何が必要なのかが書かれています。
なので、まず序章を読んで全体の考え方を理解すると、1章からがスッと頭に入ってきます。
第1章 仕事をコントロールする方法
1章を一言で言うと、生産性の向上だと思うのですが、昨年ヒットした伊賀泰代さんの 生産性を合わせて読むとより理解が深まると思います。
私も日々仕事の生産性を上げたいと思っていますが、ずっと具体的に何から手を付けて良いのか分かりませんでした。それで勝間さんに倣って音声入力にトライしたりしているのですが、第1章では勝間さんが秒単位で仕事の効率を上げようとしていること、全体の枠組みの生産性を見直すためには投資を惜しまない様子がよく分かります。
もし、勝間さんが日々どんな工夫をしているのかもっと知りたい時は、勝間さんのブログを読むと日々の試行錯誤が見れるのでおすすめです。
生産性を追い求めることは、ギスギスして味気ないと感じる人もいるかもしれませんが、この本ではガムシャラに生産性をあげるのではなくて、そうして生まれた余裕を使って、家族と一緒に過ごしたり、新しい勉強をしたり、人生を豊かに過ごすことを勧めています。
第2章 お金をコントロールする方法
この章でゴールにしているのは、日々お金に不安を感じず、将来にわたって自分の収入や資産が増えていくことが期待できる状態です。
そのためにどうすればいいか事細かに書かれているのですが、なんでもかんでも節約するのではなく、意味があるものには気持ちよくお金を払う、自分にとって価値のないものには支出しないという姿勢がちょっと他の節約本とは違います。
なぜ、その商品がその価格なのか、普段当たり前に使っているお金をもう一度考え直して見ることと、様々なサービスや金融商品についての勝間さんの考え方がユニークで目からウロコです。
第3章 健康をコントロールする方法
最近勝間さんは痩せてきれいになられました。それはアルコールや砂糖のたくさん入った食べ物をやめて、健康的な食事をするようになったからですが、3章では、なぜアルコールや砂糖が良くないのか、どうやって健康的な生活を実践しているのかが書かれています。
ただ、私が健康的な生活を送ろうと思っても、周りの人が砂糖がたくさん入ったお菓子をくれたり、夜の集まりでは必ずアルコールが出たりと 色々とうまくいかないことも出てきます。それについて勝間さんは「楽しく、無理なく」というやり方がいい、自分がコントロールできる範囲においてやっていけばいいというスタンスです。良かった!それなら私もやっていけそうです。
第4章 人間関係をコントロールする方法
人間関係でコントロールと聞くと、「相手をコントロールするってこと?」と思いがちですが、コントロールすべきは相手ではなくて自分です。
4章の内容は、まずは人に親切にする、後は直感に従って自分が好きだと思える相手、一緒にいて心地いい相手と徐々に過ごす時間を増やしていくことに尽きると思います。
4章で好きな部分は、妬みのコントロールについて書かれたところです。30代の頃の勝間さんが羨ましいと思ってた人が「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の山田 真哉さんだったこと、ただ妬ましいと思うのではなく、山田さんがどうやってベストセラー作家になったかを学んだ結果、勝間さんが売れっ子作家になったエピソードです。
第5章 家事をコントロールする方法
勝間さんは、家事の時も秒単位で楽にならないかといろいろ試行錯誤をしています。ここでも生産性の向上はキーワードだと思います。
勝間式 超ロジカル家事を読んで、思い切ってホットクックを買った私は、本を買って、実際にやってみることを経験して、「どうして自分は今までめんどくさい手順を何の疑問も持たず繰り返していたんだろう?」と不思議に思っています。 野菜のおひたしを煮る作業に至っては、鍋のお湯が沸くまで待っていた時間が、ホットクックに任せてその場を離れられるようになったので0分になってしまいました。
生産性が上がることで、生活が無味乾燥になるどころか、その時間を使って早く寝たり、やりたいことができるようになって結果的に豊かな時間を過ごせるようになりました。この家事の生産性の向上は私の幸せ度から見ると、2018年の大躍進と言っていいかもしれません。
第6章 娯楽をコントロールする方法
ここでは勝間さんが余暇をどのように過ごしているかを書いています。私は好きなことを仕事にしているので、 仕事が楽しみとも言えるのですが、そのせいでここ数年新しい経験に時間を使えていない気がしています。
この章で、遊んでいない脳は凝り固まって融通が利かなくなると書いていて、やっぱりまずい!ちょっと考えないとなぁと感じています。
もう少し時間を作って、色々なことを経験してみたい、そのためには仕事や家事の生産性を上げて余裕のある時間を作りたい、ということで堂々巡りになってしまうのですが、 それには時々この本を開いてヒントを探すことになりそうです。
音声入力で書いた結果・・・。
勝間さんに倣って音声入力でブログを書くことも増えてきたのですが、音声入力だとキーボードを叩く負担が減るので、うっかりすると内容が盛りだくさんになっていきます。
実はこの記事も2倍くらいのボリュームを削って今の長さに整えています。考えたことが全部書けるのはいいことですが、作業時間は以前とあまり変わらないので、ブログの質が向上したとも言えますが、まだまだ改善の余地ありです。改善し続ける事自体が楽しいとも言えますけど‥‥。
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