英語で演じる落語に可能性を感じるのです。特にスピーキングと音声面が上達する。

英語落語に数年前に出会いました。

落語と言っても、英語でする落語は短くて分かりやすい小噺です。

これって英語学習、特にスピーキングと発音にすごく使える!と思っています。

素人が英語学習のために使うものなので、そんなに落語の腕前は必要ないのですが、自分が人に教えるには知識も経験も足りないので、日本語のアマチュア落語のお稽古にも混ぜてもらっています。

いつもは皆さんのお稽古を見せてもらってるだけだったのですが、先輩方に「自分もやらないと上手くならないよ」と言われて(確かにそうなんです)、ふた月前から人に見せられるレベルを目指して、一生懸命練習しています。

落語の練習過程が英語学習とすごく似ている。

日本語の落語の練習も、やってみると本当に英語学習に似ていて面白いなぁと思います。

  • 始めは音源をひたすら聞いて、台詞回しを覚える

これが英語のリスニングやオーバラッピンクの手順とそっくりです。

もう50回以上(もしかしたら100回位?)は本物の落語家さんの音源を聞いてますが、本来の落語は最低でも15分位のボリュームがあるので、聞いているだけでは全然覚えきれません。

でも、この簡単に覚えられないのが利点だと思えるんですよね。

何十回も聞いていると、演者の声の抑揚や間、リズムがいつの間にか自分のモノになってきます。

これって、英語のイントネーションやプロソディーをマスターする過程に似ている気がします。 

  • 次は、書いたり読んだりして覚える。

聞くだけではいつまで経っても覚えないので、先輩にアドバイスしていただいた通り書いて覚えています。

うーん、一度書いただけでは覚えられないなぁ。

  • 当たり前だけど、ひたすら言う。

結局、口に出して練習するしかありません。

突っかかったり、上手く動作と合わなかったり、口に出して暗唱する回数は、はっきり言って英語のフレーズ暗記の比じゃないです。ですが夢中で練習しているので、回数なんて全然気になりません。

車の中で運転しながら一人喋っている(練習している)私は、かなり危ない人に見えてるだろうな。

一応、暗唱と書きましたが、落語と暗唱の違いは台詞と自分の気持ちとリンクさせること。

落語は舞台装置も大道具もないところで、お客様に場面や人物を想像してもらう話芸。

私が見たり感じたりして台詞を話すことが大切です。

感情や場面を無視して英語を機械的に教えるのが、今の日本の英語教育のやり方ですが、話す必然性や場面なしにフレーズを覚えても、とっさに口から出てこないんです。

その時の感情や場面を感じながら、反射的に口からフレーズが出てくるまで繰り返し言う。

この落語を覚えるプロセスを全部英語に置き換えると、話自体の面白さや上達する楽しさで、苦もなく負荷の高い英語学習が出来るんです。それって、なかなか他にないなぁと・・・。

オマケに落語が上手になったら、外国でちょっと面白い日本文化の紹介が出来ますし。

覚えるシステムは分かっているんだけど、行動がついていってない私。

英語落語の良さや、落語の覚え方を書いてますが、実は昨日のお稽古で先輩方に落語を聞いてもらうつもりだったのに自信がなくて、やっぱり見学する側に回ってしまった私。

能書きをアレコレ書いているよりも、まず1つは人に見せられるネタを身につけなきゃな・・・。

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