以前コリンキーという野菜について書いたら、「コリンキー 英語」という検索ワードで私のページに来る方が多いのに気が付きました。
そこでコリンキーを作った「サカタのタネ」さんに、コリンキーの英語表記を聞いてみました。
サラダカボチャ 「コリンキー」|商品情報いろいろ検索|タネ・苗・園芸用品・農業用資材の総合案内:サカタのタネ
コリンキーはcolinkyと表記するそうです。解決!
その経緯で、英語でカボチャはpumpkinではなくsquashなんだという話が出ました。一体どういうこと? 私、ずっと子ども達にPumpkinって教えてましたよ!!!!
アメリカではsquash、オーストラリアではpumpkinって呼ぶ?
ネットで色々調べて、アメリカではsquash=カボチャのイメージなんだなと分かったのですが、英語を使っている人のナマの感覚も知りたいなと思いました。Facebookでつながっているオーストラリア在住の日本人の方に尋ねてみると、「オーストラリアではカボチャと言えばPumpkinを思い浮かべますよ」と言われ、「えっ」とびっくり。
どうやら英語圏でも国によってカボチャの呼び方は違うようなのです。・・・ややこしい。
その後、再度調べなおして、整理してみました。こんなふうになっています。
まずはカボチャの種類から。
カボチャは大きく3つに分類されます。カッコ内はアメリカでの呼ばれ方です。
- 西洋カボチャ(Winter squash)・・・「みやこ」「えびす」「雪化粧」など、私達が普段食べている種類。
- 日本カボチャ(Tropical squash)・・・「黒皮」「バターナッツ」など。
- ペポカボチャ(Summer squash)・・・「ズッキーニ」「パンプキン(ハロウィンで使う種類)」など。
日本の私達が普段食べているのは英語ではウィンタースクワッシュと呼ばれる種類で、ホクホクして甘いのが特徴です。日本で食べているけど、日本カボチャじゃなくて、西洋カボチャなんです。
そして、ペポカボチャは水っぽく、甘みもぐっと少なくなります。サマースクワッシュと言われ、ハロウィンのランタンに使われるパンプキンは、この種類。料理には生のままでは水っぽく、ペーストにして缶詰など加工したものの方が使われます。
アメリカの人にPumpkinというと、このオレンジ一色のカボチャを連想してしまいます。
そして、日本のホクホク、あま~いカボチャはWinter squashとか、Kabocha Squashと言います。
アメリカでの分類を写真でさらに分かりやすく。
写真で見ると、分かりやすいかと思います。
▲こちらがWinter squash(西洋かぼちゃ)、またはsquashと呼ばれる食用に適した種類。写真はその中の日本の黒皮カボチャです(元の写真に記載なしですが、おそらく黒皮カボチャと思われます)。この種のカボチャは甘くてホクホクした種類なので、アメリカでKabocya squashと記載されて売られていることもあるようです。このWinter squashはとっても種類が豊富です。オーストラリア種と山形のカボチャの掛けあわせであるコリンキーも西洋カボチャの一種です。
▲こちらはバターナッツという種類(Tropical squashの一種)。甘さはそこそこあるので、Butternutsのレシピを検索すると色々出てきます。
▲そしてこれがPumpkin。Summer squashの一種でハロウィンの装飾として使う方が食べる用途よりも多いようです。
こんな違いがあるとは知りませんでした。たくさんのサイトを参考にさせていただきましたが、このページがスッキリと分かりやすかったです。ありがとうございます。
日本のカボチャは「パンプキン」ではない? |MONO TRENDY|NIKKEI STYLE
オーストラリアでは、こう言っている。
オーストラリアでは、カボチャは全部Pumpkin。ややこしくなくていいですね。
Japanese Pumpkin(黒皮カボチャのことをこう呼んでいるようです)、Butternuts、そしてあのオレンジのPumpkinも、全てPumpkinです。
もちろん別にsquashも売られていて、ズッキーニをもっと瑞々しくした味の小型のカボチャを指すようです。squash australiaと画像検索すると、UFOのような形をした野菜が出てきます。