先日、英語先生向けの勉強会に行ってきました。
ネイティヴの先生から色々な英語クイズや子ども向きのゲームを習う勉強会だったのですが、その中で出題された英語の慣用句が
ビッグ‐マウス【big mouth】
どこかで聞いたことがある言葉です。
とっさに私の頭にサッカーの中田選手の顔と一緒に、「大口をたたく」という意味が思い浮かびました。思い浮かべられる中田選手もお気の毒ですが、多分メディア等で「ビッグマウス=中田」という組み合わせで見聞きしていた影響なんだと思います。
ところが本来の意味は少し違って「口が軽い、秘密を守っていられない」と言う意味でした。
その場には他にも英語の先生が十数人いたのですが、ほぼ全員が「大口をたたく」という意味だと思っていたのです。何だろうか、この間違い率は!
気にかかって家に帰って検索すると、日本語のサイトでは「大口をたたく」の意味で使われているものばかり。国語辞書には一番目の意味として大口をたたく、おしゃべり、そして口の軽い人、という順番で出てきます。
ビッグマウス【big mouth】の意味 – goo国語辞書
日本の誰かが、ビッグ‐マウス【big mouth】を大風呂敷を広げるという意味で使い始め、日本ではそれが定着してしまったのでしょうか?
念のため、そのネイティブの先生以外に、オーストラリア在住の方に聞いてみたのですが、やっぱりbig mouthは秘密を守れずにしゃべってしまう人という使い方でした。
正しくは、このように使います。
She has a big mouth.(彼女は口が軽い。)
ビッグマウス=大口をたたくという意味は記憶にも残りやすいですし、あちこちで見聞きするうちにチェックもせずに、そういう意味に違いないと思っていました。
クイズとして出してくれたネイティブの先生も、日本の人がみんな間違って使っているので、ずっと気になっていたんでしょうね。
ちなみに写真の魚は「メガマウス」。
さすがに口の大きさもメガサイズです。