英語をマスターする上で、語順と品詞の概念は避けては通れません。それを教える時に、やっぱり五文型の考え方は非ネイティブの私たちにとって便利なものだと思っています。
目に見えない五文型という考えを、もう少しストンと楽に理解してもらえないかなと考えていて、「手で触れる五文型」を作ろうと思いつきました。
英語教室の先生のお友達「廃材」と「百均」を使って、30分位で出来るものを作ってみましたよ。
材料
- A4ボード・・・(カラーボード)なければダンボールとコピー用紙で作れます。
- ペットボトルのフタ・・・4色、合計15個。主語(5個)、動詞(5個)、目的語(3個)、補語(2個)
- おはじき・・・1パック
- 丸シール・・・1パック
- 両面テープ
- マスキングテープ
- テプラ
- 数字シール
注)マスキングテープ、テプラ、数字シールは直接書くのなら必要なし。飾りシールはあっても、なくても可。対象の生徒さんに合わせてください。
作り方
- A4の台紙に5本の横線を鉛筆で平行に引く。今回は5cm間隔ですが、フタを置いてバランスを見て調整して下さい。
- マスキングテープをその横線の上に貼る。
- 数字シールを各行の先頭に貼る。
- ペットボトルのフタを両面テープでマスキングテープの上に貼っていく。
- 丸シール準備。フタに貼るものはS、V、O、Cを書くか、テプラを貼るなどしておく。おはじきに貼るものは、「名」×11個、「動」×5個、「形」×2個、「副」×2個をそれぞれ作る。
- ペットボトルのフタに丸シールを貼る。ちょっと狭いのでピンセットを使いました。
- 品詞別に色を変えたおはじきに、丸シールを貼る。
- できた!
▼完成したボード。
こんな工夫をしています。様々な認知を持つ子たちの事を考えて。
子供向けの英語教材は、楽しくカラフルな雰囲気が多くて、大好きなんですが、その装飾はデザインとして理解しやすいのか、学習者の邪魔になっていないか、一度立ち止まって考えるようにしています。
そもそも、このボードも理解しにくい目に見えない概念を、触ったり見たりしてもらうために作ったもの。こんなところに工夫しています。
- 文字は理由もなく色をつけない。色自体が意味を持つので、気になる子は「なぜ、色が違うのだろう?」と思ってしまいます。カワイイからと見た目で色々な色を使わないようにしています。
- 数字が盛り上がっている。ちょうどキャンドゥでコルクのシールが売っていました。これが何文型なのか、ぷくっと盛り上がっているので、さわりたくなる数字で触覚からも記憶できるように。
- 文の要素のV(動詞)と品詞の要素の動詞が混乱しやすいので、要素はアルファベット、品詞は漢字にしています。
品詞については、先に学習している前提です。低学年でも「名詞はもののなまえ、動詞は動き、形容詞はものの様子をあらわすことば」と何度もやっておけば、ちゃんと理解してもらえます。
副詞は五文型の構成要素ではないので、フタの中には入れません。
こうするともっといいよ、やってみたらこんな発見があったなどありましたら、コメント欄から教えていただければ嬉しいです。
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品詞の教え方は、こちらのグラスルーツの研修で習いました。
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