ABCの歌(アルファベットのうた)が、Lあたりで引っかかる謎と気をつけるべきこと。

アルファベットソングについて、何故かなぁと気になっていることがあります。多分こういうことだろうと思う理由はあるのですが、本当にそれが理由なのか知っている方がいたら教えていただけたらと思います。

言わずと知れたABCの歌ですが、ウィキペディアの解説はこちらです。

ABCの歌 – Wikipedia

誰もが知っている歌なのですが、少し丁寧に教えるか教えないかで、その後がかなり違うと思う点についても書こうと思います。

かなりの確率で、L,M,Nあたりから怪しくなる。

低年齢の英語教室のレッスンではABCの歌がカリキュラムに入っていることが多く、私も毎週のように子ども達と歌っていたのですが、何故か「ふん、ふん、ふん♪」とか「もご、もご、もご♪」とあやふやになるのが、”L,M,N”のところです。

ものの見事に、この辺り。

先日テレビを見ていたら、タレントさんも同じくLの辺りでつっかえて、その後は覚えてないという笑い話を披露していて、「子供だけじゃないんだ!」と確信しました。

Lの後がどうなるかというと、Lの辺りから後はアルファベットの順番が混乱し始める子と、L,M,Nは何となくごまかして、その後O,Pから再び復活する子がいます。

ABCの歌の目的は、アルファベットの長音(名前)と順列を覚えることにあると思うのですが、この順列を、あっという間に覚えてしまう子と、覚えるのにかなりの時間がかかるお子さんがいます。Lから後はその違いがよく出るような気がして、私は特に気をつけて子ども達を見ていました。

混乱しやすいのは、音が似ているから?

日本語が母語の子ども達は、耳だけを頼りに ”L,M,N”を聞くと、”M,M,M”と聞こえたり、”L,M,M”と聞こえたりするようです。この3つはどれも歯の近くで出す音であり、MとNはどちらも鼻音なので、聞き分けづらいのです。

英語の発音を知らないままABCの歌を聞くと、頭の中で日本語の音に置き換わって「える、えむ、えん」みたいに聞こえることが起こります(母語の干渉)。子ども達は、「む、ん」もハッキリ聞こえないし、なんだろうなぁ、とりあえず、こんな感じかな?と自分で日本語の知っている音に寄せるものの、「何か違う」感じが「もご、もご」の原因になっているような気がしています。

さらに、アメリカでよく歌われているバーションで、急に一気に”L,M,N,O,P”まで歌ってしまうABCソングがあります。これを教材に採用していると、余計に混乱して難しくなるだろうなぁと思います。

日本の音で覚えると、その後の学習の邪魔になりかねない。

ABCの歌は本当にあちこちでよく聞くので、どこかで聴き覚えて「歌える!」となることも多いのですが、それだけに日本の音を代用して覚えていることが多いです。

せっかく早く歌えるようになって、英語に自信がついたのを邪魔する必要はないのですが、日本の音で歌っていたり「エル、エム、エム」と歌っていたら、後で文字と音をつなぐ時に正しい音を覚えなおさなければいけなくなります。

例えば、BとV、GとZなども同じ音だと思って歌っているお子さんは少なくありません。

ABCの歌は、親しみやすくて覚えやすくもあるので、その辺り、少し近くにいる大人が気をつけてあげられたらいいのかなと思います。

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