2016年は文章の書き方についての本を集中的に読みました。
自分のなかで「いい文章」ってどんなものなのか軸を作りたかったのと、日々ブログを書くことで迷ったり困ったりすることが多かったのです。
本を読んで、そこで分かったことをブログの文章に反映させるというサイクルがとても良かったと思っています。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
この本は本当にあちこちで取り上げられていて、私も何回も読み返しました。文章に味があるとか面白い、という前に事実を過不足なく伝えることが大切なんだという当たり前のことに気付かせてくれた本です。
実践的だし読みやすい。どんな文章を書くにしても、まずはこの本を読んでみるべしという本です。
「もっと読みたい」と思わせる文章を書く
週刊朝日の編集長や朝日新聞論説委員をされていた加藤明さんの本。文章にはいろいろあって、今年読んだ本は比較的ウェブライティングの分野(ブログなど、ネット上で読まれることが前提の文章)でしたが、この本はもっと広くエッセイ、随筆などをどう書くといいかという視点で書かれた本です。
文章は「表現・構成・内容」の3つで構成されているという考えを知ってから、この3つの指標を意識するようになりました。私は、こういった物差しに出会うために本をたくさん本を読んでいる気がします。
テレビに学ぶ中学生にもわかるように伝える技術
薄い本ですし、そんなに話題になった本でもありませんが、私は人に形のないものを教える仕事をしているので「誰にでも分かる」ということはとても大切なことだと思っています。
その点でテレビのプレゼンテーションや伝えるノウハウはとても参考になります。
弁護士が書いた究極の文章術
今年気づいたことのひとつに、職業によって必要とされる文章は違うということです。弁護士さんが書く文章は理路整然としていますし、新聞記者さんの書く文章は偏っていてはマズいです。ブログの命題として、最後まで読んでもらうことが大切ですが、必要とされる場に相応しい文章があるんだなと気付かせてもらった本です。
論理的でムダのない分かりやすい文章は読み手にとって親切で、読み手を意識する必要を実感した本です。
たった一通の手紙が、人生を変える
「夢をかなえるゾウ」で有名な水野敬也さんの本です。水野さんのブログや本の文章はよく考えられていて(とても真似できませんが)笑ったり感心しながら読んでいます。
その水野さんが書いた手紙の本ってどんなかなと思って買ったのですが、「自分の心を伝える」について考えさせられる本でした。
文章がうまいとかそんな事の前に、「想いを伝える」という根っこを忘れちゃいけないよなと強く思いました。私の代わりに私の想いを伝えてくれるもの、それが文章だという考えはこの本を読んだあとに生まれました。
文章について色々読んだ一年でしたが、この本が今の私の「文章観」の幹を作ってくれたのかなと思います。
2017年も引き続き文章について考えていきたいです。
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