amazonで買い物をしていて偶然に見つけた本です。
レビューに星5つが多くあり、その内容に「本当に良かった」という熱量が感じられたので、古い本ですが読んでみるべき!と思いました。
新刊本も楽しいですが、こんな風に見つけた本の方が良い出会いになることが多いです。
こんな本です。
木山 泰嗣 さんは弁護士でありながら、多数の本を書かれています。普段から文章を書くことを生業にされている弁護士さんならではの文章術の本です。
論理的でありながら分かりやすい。誤解なく読み手に伝えるにはどうすればいいのか?弁護士さんの書く文章は固くて難解かと思いきや、スッキリとして分かりやすく、爽快感さえ覚える読後感でした。
この本を貫いている思想は一言で言うと、「読み手目線」。普段意識しているつもりでしたが、この本でまだまだ出来ることがあるなと再認識しました。
こんな言葉が響きました。
- 「あなたがその文書で一番いいたかったこと、それを一言でいってください。」
ものを書くときには必ず伝えたい事があります。それをキーワードで置き換える。読み手にとってキーワードがあることは安心できる事であり、キーワードを通じて読み手とコミュニケーションすることは大切なんだと気付かされました。
- 「用語を統一する。」
今まで、変化を出すために、キーワードさえ色々な表現で書いていましたが、むしろ使っている用語が統一されていないと読み手に不要な負担を書けることになってしまいます。
- 「どんな場所でもすっと読める文章がよい」
書いている側はあれもこれも伝えたくなってしまいますが、読んでいる側は、忙しい中でたまたま私の書いたものに目を通してくれているのかもしれません。であれば、どんな状況でも分かりやすい文章を常に意識して書こうと思いました。
実践するところまでサポートしてくれています。
巻末にこの本で紹介された28の文章術のヒントがリスト化されています。書く前にこのリストに目を通せば、少しづつ良い文章になっていくとの著者の方の心づかいです。
スッキリとして、それでいて内容の濃いものを書かれる木山さんのファンになってしまいました。他の著書も読んでみたいと思います。