「一行バカ売れ」とは、また下品と言うかストレートと言うか・・・そう思いながら手に取ってしまったのは、やっぱり良いタイトルなのかもしれません。
ブログを書き始めて、タイトルの大切さに意識が向き始めました。
ブログのタイトルもキャッチコピーの一種です。ブログのタイトル決めの参考になればと思って読んでみました。
一行の言葉の力は売るだけに留まらない。
仕事の上でも生活の上でも、言葉の力はあなどれません。川上さん自身のプロフィールを見ても、言葉は売るための道具ではないと思われているのが分かります。
今後は以下の2点をライフワークしていく。
① 教育の現場などで「言葉で人生を切り開く」「言葉で社会問題を解決する」方法を伝えていく。
②「人生のすべてをエンタテインメントに!」を合い言葉に、さまざまな分野とエンタテインメントを融合した企画に取り組む。
コピーは売るためだけにあるのではなくて、知られていなかった価値を伝える、本当に伝えたいメッセージを伝えるために受け手の興味を引く、など色々なことが出来ます。
確かにあの個性的なタイトルがなかったら、私はこの本を手に取らず川上さんの伝えたい価値に出会う事はなかったと思います。
「売れる言葉の法則」は実は昔からはほぼ変わっていない。
この本に書かれているテクニックは以前どこかで読んだことがあるものがたくさんあります。
マーケティングやコピーライトの手法はアメリカから1世紀ほど前に日本に入ってきて以来ほぼ変わっていないと読んで、なるほどと思いました。
川上さん自身が、似たような本がたくさんある中で同じテーマの本を出した理由は、その手法を分かりやすく再構成して一生役に立つ本にしたかったからだと言っています。
確かに分かりやすく整理されていて、コピーの書き方の全体像が見渡せるようになったのは収穫でした。
「何を言うか」と「どう言うか」が全て。
この本に書かれている事は全て”What to say”(何を言うか)と”How to say”(どう言うか)に集約されます。
それを5個のWhatの型と10個のHowの型に分けて解説しています。
詳しい内容は本書をお読みいただければと思いますが、川上さんがねらった通り、シンプルで明日にでも使えそうな分類と解説が小気味よい本でした。