良い文章とはなんだろう?二つの視点から考える。

ブログを始めてから、何冊かまとめて文章術の本を読んでいます。その前から良い文章とはどういうものか考えていたのですが、ここに来てようやく自分なりの答えが見えてきた気がします。

良い文章には、二つあって、一つは正しい文章。そしてもう一つは人を動かす文章です。

正しい文章

一時期、業務の中に子どもの書いた文章を添削する作業があって、色々と気をつける事があったんですが、その中で大切だったのが、「書いたものにケチをつけるのは最低限にする」ということでした。子どもなので、間違いがある文章がほとんど。それでも書いたものを否定すると、てきめんに書く気を失くしてしまいます。書いたものを否定されるのはとても傷つくこと。なので、書いたものは基本ほめるようにして「直すなら書く前に注意する」ようにしていました。今回、色々な文章の書き方を読んでいても、「正しい文章を書く」事に反感を覚える人っているんだなぁと思いました。

ただ、捻じれていたり、構造がおかしい文章は、文章の中身より体裁のまずさが気になって、書き手の伝えたい事が入ってこない欠点があります。どんなに栄養があるスープでも、のどごしが悪いと飲みづらいのに似ているかもしれません。

その意味では、正しい文章は知っておくべきだけれど、正しいからと言って魅力がある文章かは別のようです。

読み手の心を動かす文章

心を動かす文章の大切さを説く人は、広告畑出身の著者が何人かいました。まさにコピーライティングは、その言葉で商品を買ったり、好きになってもらわなければなりません。このタイプの著者は、文章でどうやって相手に気持ちを伝えるかという事について語っています。それは勢いだったり、時には露わになった感情だったりします。

こちらのタイプの方の書く文章は確かに魅力的で、もっと読みたいなと思わせる何かがあるように思います。ただ、文章のプロなので文章が崩してあっても、決して引っかかるところがないのも事実。

何のために書くのか?

最終的に「あっ」と思ったのが、水野敬也さんの新刊を読んでいる時でした。私たちは何のために書くのか?

それは、人を動かすため。

人を動かすなんて、おこがましくて考えたことはなかったのですが、何かを書いている以上、だれかに読まれたい、そして心なり行動なりに影響を与えようとしてると水野さんは言っています。

その気持ちは決して人をコントロールしたいという利己的なものではありませんでした。だからこそ丁寧に相手を思って書く大切さを、この本では具体的に例をあげて書いています。

水野さんの「たった一通の手紙が人生を変える」、とても心に残りました。と書いて、リンクを貼りにいったら、誰かの低いレビューが目に入りました・・・。あらら、がっかり。まぁ感じるところは人それぞれという事で。

 

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