数学者の新井紀子さんを中心に2021年までに東大入試突破を目指して、人工知能「東ロボ君」を育てるプロジェクトが進行中です。
これは、その時点まで(2014年出版)の経緯を分かりやすく書いた本です。
何のためにロボットを東大へ?
新井紀子さんは、この研究の目的は、「未来への備え】だと言っています。人工知能の技術進歩が進むと人間の未来はどうなるのか?人間が人間であるということはどういうことなのかを知るための手段として、人工知能に東大を受験させることを考えたそうです。
ロボットが私達の仕事を肩代わりするようになった未来に、人が出来る仕事って何だろう。
私が子供のころに想像していた未来は、 ロボットが面倒な仕事をみんなやってくれて人間は余暇を楽しんでいる世界でした。
ところが最近は雲行きが怪しい。将来ロボットが人間の仕事を奪ってしまうといわれています。
私たちはまだ大丈夫として、子ども達はどうなるんだろう?
考える材料として、この本はとても参考になります。
基本的には楽観しているのだけれど
問題は一つ解決すると、次の問題に目が向かいます。
新しいステージに立つと、よりよいものを目指して新しい課題が出来たり、そこに適応するためにあちこち修正しなければなりません。(この場合はロボットに仕事をまかせて幸せに生きる方法を考える仕事が生まれるとか・・・)
だから仕事はなくならないと楽観しているのだけど、でも分かる限り未来の姿は見通しておきたいと思います。
そのために子ども達にはどんな力をつけてあげればいいのか?
本の中になんとなくヒントらしいものが書かれていました。人工知能について知るのにも分かりやすくて面白い本です。
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