子どもを「読書好き」にしたいと思ったら。楽しい本に出会うチャンスを増やしてあげる。

4月から小学生に言葉を使って考える事を教え始めました。平たく言えば「国語」なんですが、問題をただ解くだけじゃなく、話す事、読む、書くを通して「言語力」を伸ばす事を目指しています。

先日の初めての授業で、一年にどれくらい本を読むか聞いたら10冊読むか読まないかだと教えてくれました。

気になったのはその後に「読むのが遅いから、読むの嫌いなんだ。」と言った事でした。読むのが遅いのは読みなれていないからだと思います。でも学校の授業でも、みんなが先に読み終わって自分がまだ読んでいるのに、先生が誰かにあらすじを発表させてしまうんだそうです。

そりゃ自信失うよね・・・と納得。

読むことが楽しいと思う経験がないと、せっかくの芽を摘んでしまいます。

子どもが本好きになるにはどうしたらいいか、私の経験からお話します。

ひたすら好きそうな本を、子どもの目に入る場所に置きつづける。

本を読むことは本来楽しい事で、誰かに強制されるものではありません。

その楽しさに子どもが「自分で」気づく機会を作ってあげるのが、時間はかかるけれど最も効果がある方法だと思っています。

私の場合は、息子のマイブームに合わせて本を選んで、子どもの目に入るところにその本を置いていました。クワガタに夢中になれば昆虫の本や育て方を、おもちゃの刀を買ってもらってご機嫌な時は歴史の本をリビングに置いておくという具合です。

図書館からバンバン借りて、返却日が来たら読んでなくても返します。「本人が読んで楽しそう」な本を選んできても、ほとんど読んでくれませんでしたが何にも言いませんでした。読まなくて親に叱られたという嫌な記憶を持ってしまうと困るからです。

たまにはヒットして私の知らないうちに読んでいたりします。その繰り返しをしているうちに自分で「本が好き」と言うようになりました。

気が遠くなるくらいの量を借りたので、図書館には感謝しています。

好きな本に会えるチャンスと、楽しい時間になるよう気をつけるだけ。

実は、本を読む子は放っておいても読むようになりますし、周りが努力しても本が嫌いな子もいます。それは絵を書くのが好きとか、歌を歌うのが好きなのと同じで適性や好みによるところが大きいように思います。

それでも、親が楽器好きだとそれに影響されて演奏するようになった人のように、身近にあると好きになる確率は高くなります。身近にあれば楽しさに気づくチャンスが増えるからです。

本好きにしたいと願う親御さんは、それぐらいの気持ちで気長につきあうのが一番いいと思うのです。

最初のお子さんは、読む楽しさに出会う前に「読む速さを気にする」という苦痛に先に出会ってしまいました。

もったいない事だと思います。

その子とは、今度一緒に大きな本屋に行って読んでみたいなと思う本を探そうと約束しました。いつも教室でしか合わない私と出かける特別感に心惹かれているようでした。

ゆっくりと読む楽しさを見つけてもらえたらいいなと思っています。

言葉を使って考えることについて書いています。

 

 

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