マドレーヌという名前とエッフェル塔の表紙から、何となくフランスで書かれた絵本かと思っていたら、アメリカで書かれた物語でした。やや文字数が多かったり、見慣れぬ単語が出てきたりするので、幼児よりもう少し上の方に向いているような気がしますが、主人公のマドレーヌがとても魅力的なので、そのお子さんにピッタリはまると一生の友達になりそうな絵本です。
- Lexile指数:480L
- ページ数: 48P
ストーリー
マドレーヌはフランス・パリのカトリック寄宿舎に住むアメリカ生まれの女の子。12人の女の子の中では、一番背がちっちゃいけれど一番勇敢。そんな彼女を始めとすると女の子たちと寄宿舎の先生がヨーロッパ中を冒険する物語。
今作は、マドレーヌが腹痛を起こすドキドキのストーリーですが、シリーズ化されていて日本にもたくさんファンがいます。日本語の公式サイトもあります。
読みどころ
作者のルドウィッヒ・ベーメルマンスはヨーロッパ出身で、16歳で渡米しています。絵は好きだったのですが、絵の仕事に就くことはなく、ニューヨークのレストランオーナーになりました。
友人の編集者のすすめで絵本を描きはじめ、世界中にファンがいるベストセラーを生み出したのですから、人生はどう転がるか分からないものだと思います。
英語版をいきなり読むのもいいですが、マドレーヌシリーズなら図書館にもあるので、日本語版を借りて一度理解してから、英語版を読むと理解が深まるかもしれません。英語版を手元に置いてくり返し読んでほしいなと思える本でした。
▼amazonで英語版、日本語版共に販売しています。画質はあまり良くありませんが、kindle Unlimitedで無料公開もしています。
マドレーヌ電子書籍版