レッスンでは英語の小文字の練習用に、ホワイトボードマーカーで何度も文字が書けるシートを使っています。
クリアファイルに印刷した4線を挟んでいるだけの単純なものですが、ホワイトボードマーカーでなめらかに書けて何度でも消せるシートは子どもにとってもストレスが少ないように思います。
小さい4線では気づかないことがある。
生徒さんたちに市販の英語罫線ノートや他のワークブックにある4線も含め様々なものを使ってもらいましたが、小さい場所に書くのは比較的簡単なのか、間違いが目立ちません。小さな4線には書けていたのに、別のサイズの4線に書くと場所や字形を間違うというミスが何度かありました。
試しに、大きく書けるシートで練習するプロセスを入れると、生徒さん自身の意識が字形に集中しやすく、指導する私も細かい形の指導ができることに気づきました。なめらかなマーカーの書き味や4線の大きさも生徒さんに好評です。
天地を間違えないように、上に小さなお日様マークを入れて「こっちが上」と分かるようにしています。
またCの形は学習の初期に覚える字なのですが、色々な文字のパーツに使われるわりに位置や方向が混乱しがちです。c,d,g,aなどcの形が上手く書けないうちに次々と似た形の字が出てくるので、必要な子には薄くCがシートに書かれているバージョンを使うときもあります。自転車の補助輪のようなもので、必要なくなれば普通のシートに変えていきますが、こちらも生徒さんに好評でした。
現在使っているシートとペンについて。
先日読んだ「目指せ! 英語のユニバーサルデザイン授業」という本を参考にさせていただいて、行間を5:9:5の比率で作っています(この比率が書きやすい)。色や線のあるなしなど20パターン近く作りましたが、結局シンプルなものに落ち着きました。
ペンはダイソーでパック売りされている細いホワイトボードマーカーを使っています。安くて手に入れやすいのですが、使っていると芯の腰がなくなって書きづらくなるのが玉にキズです。探せばもっといいペンがあるのかもしれません。
このページの最後に、シートのPDFのリンクを作りましたので、必要な方はダウンロードしてお使いください。
出来上がるまでの試作品の数々。
▼過去には行の高さを同じにした4線シートも作っていましたが、書きにくくてあまり使わなくなってしまいました。
▼色のユニバーサルデザインを考えたバージョン。この色の組み合わせは書きやすそうでしたが、一番外側の線がないと指示が出しにくいのに気づいて使用中止。
PCモニターで見ているとバッチリなのに、印刷するとボヤけて見づらい色があったり、補助線の太さが気に入らなかったりと、何枚も失敗しつつ、自分も生徒にとっても良さそうなシートが幾つか出来ました。
▼ボツになったシートの数々。
最近使っている4線シート。PDFあり。
4線シート4パターン(色有り無し、薄いC有り無し)のダウンロードはこちら。
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