毎年この時期になると買ってくるのが「おうさまケーキ」です。
本当は「ガロッテ・ド・ロア」というフランスのお菓子で、アーモンドクリームが入ったパイの中に陶器の人形やアーモンドが入っています。ケーキを切り分けて、その陶器の人形が入っている部分を引き当てた人がその年の王様という事になっていて、ケーキと一緒に入ってくる紙の王冠や陶器の人形(フェーヴ)も可愛くて、ついつい毎年買ってしまっています。
その年のフェーヴを引き当てた人、つまり王さまは、一年間幸せが続くんだそうです。
元々は公現祭(1月6日)に食べる宗教的なお菓子なんですが、我が家では、ある絵本がキッカケで食べるようになって、いつの間にか、毎年食べる季節のお菓子のようになってしまいました。
「カロリーヌとおうさまケーキ」
子どもが小さい時にシリーズで買って、今も大事にしている絵本に「カロリーヌとゆかいな8ひきシリーズ」があります。
カロリーヌというフランスの女の子と一緒に暮らす8匹の動物のお話です。すごく昔に出版された本なんですが、根強いファンがいて今も世界中で読まれ続けているみたいです。
そのシリーズに「カロリーヌとおうさまケーキ」という巻があって、そのおうさまケーキがとっても美味しそうなんです。(表紙で動物たちが運んでいる大きいケーキです)
家族でどんな味なんだろうと言っていたら、徐々にパン屋さんやケーキ屋さんで見かけるようになってきました。
買ってみると、美味しいし、王さまを決めるまでが思いのほか盛り上がります。その頃は子どもが小さかったので、絵本を読んでから王さまケーキを食べると、絵本の世界が現実になったようで面白かったのを覚えています。
何に使うわけでもないのに、フェーヴを集めてしまう私。
毎年入ってくるフェーヴが可愛くて、何の役にもたたないのに全部とってあります。箱にしまって見返すこともないし、なんで持っているんだろうなぁというくらい用途がないんだけれど、やっぱり捨てられないです。
ちょっと、子どもがビーズとか色紙とかなんとなく取っておく心理に似てるかも。
年に一回、新しいフェーヴをしまうのに箱を開けた時に、毎年楽しかったな・・・と思うくらいですけれど、まぁそういうモノもあっていいのかなと思います。
今年はコレットのガロッテ・ド・ロアにしました。
今年はパイやタルトが美味しい「コレット」のガロッテ・ド・ロアを買うことにしました。
誕生日ケーキくらいのサイズで2,700円でしたが、結構大きいしパイはサクサク、アーモンド味の中身もいいバランスで満足でした。フェーヴは袋に入ったバケットの形で、こっちはイマイチ好みじゃなかったかな。どんなフェーヴがあたるのかも運なので、仕方ないですね。
色んなパン屋さんやケーキ屋さんが1月上旬から半ばまで期間限定で作っているし、サイズや値段も色々なものがあるので、お子さんがいるお家は特におすすめです。