関東圏の人にはすでに馴染みのある貝かもしれません。近年東京湾で漁獲高が増えてきた大ぶりの貝です。
ハマグリのように身が大ぶりで歯応えがあるうえに、青潮にも強く、一年中取れる。アサリなどの漁獲高が年々減少傾向にあるなか、地元住民を中心に、東京湾の新たな「江戸前」貝に育てようという動きが広がっている。
引用:2014/11/12 日本経済新聞 夕刊
関東圏ではかなり流通しているようですが、私が知る限り、札幌でこの貝を見かける事は殆どありません。それが、なぜか近所のフツーの庶民的なスーパーにたまに並びます。
ホンビノスが定番になるように地道に活動する私。
食べてみると、身がぷっくりとして食べごたえがあってハマグリみたいな味!値段も中国産のハマグリと比べても引けを取らない安さ。
時々気まぐれに仕入れるのか、たまーに「しれっ」と魚の横にいるのです。いつの日かそのスーパーに行くたびに「今日はホンビノス貝はあるかな?」とドキドキしながら魚売り場に行くようになりました。
「おにーさん、今日はホンビノス貝は仕入れてないの?あれ、本当に美味しいよねぇ。」と遠回しに『仕入れてアピール』をしてみたり。
たまに見つけたら「たくさん売れるから、また仕入れよう。」とバイヤーさんに思って欲しくて、多めに買ってみたり。
でも、今日夕方そのスーパーに行ったら10パック以上値引きシールが貼られて売れ残っていたんです。
ショック。さすがに私も10パックは買い支えることができません。ごめん・・・ホンビノス。
もう一人の力では無理なので、普及に努めることにした。
食と言うのは保守的で、人は基本的に食べたことのないものには手を出さないと言います。
それに北海道は美味しい水産品でいっぱい。アワビ、牡蠣、ホッキ、ツブとスーパーに並んでいる貝類だけでもすぐにこれだけ思いつきます。そんな北海道でホンビノス貝が飛ぶように売れるとは思いにくいのです。
でも、でもね。
おいしいんです!ホンビノス貝!
見かけたら一度食べてみてください。酒蒸しでもお吸い物でもガーリックバターで炒めても何でもOK。そして北海道にいても、いつでも食べられるようにしたいんです。
北海道限定、ホンビノス普及活動でした。