昨日は朝から歯茎に埋まっている親知らずを抜いてきました。そんなに大したことではないと分かっていながら、骨を削ったり歯を抜いたりする事を想像すると正直ドキドキしていました。
ですが、担当してくれた先生に初めて会った時、直感で「多分大丈夫な先生だ。」と思いました。その時「先生を信じて任せよう」と決めて出来るだけ余計な事を考えるのはやめました。(それでもやっぱり怖かったですけど)
実は切開してみると予想していたより大変だったり、些細な事では「こうしてくれるといいのに」という気になることもありましたが、自分が納得する人に任せたので気持ちの動揺は最小限でした。もちろん問題なく抜歯は終わったので、私は任せられる先生に出会った事で「安心」という、より満足なサービスを得たことになります。
教室や先生を選ぶときのコツも歯医者の先生を決めるのとよく似ていると思いました。
私も教えることを生業にしているので、どんな先生が良い先生なのかというのはいつも意識しています。選ぶ側になった時に立場を変えて、私の考える良い先生を見つけるコツを考えてみようと思います。
技量は自分が満足できるレベルであればよしとする。
上手いか下手かというのはとても大切な要件ですが、習う側は自分がその技術を持っていない限り、教える人の力量は詳細には測りきれません。私も自分が分かる分野ならある程度見極めは出来ますが、その他の分野はさっぱり分からない物だなと思います。
ある程度の能力が担保できそうなら、技術力はまず合格です。よい評判とか、長期間その仕事が出来ているのはそのサインです。
そこが合格なら、実際に話してみたり体験レッスンを受けてみて、そのとき感じた直感に従って決めるといいと思います。
なぜ直感が大切だと思うか。
直感を言い換えると、なんとなく好きだとか、気が合いそうという感じです。
多分あなたが「直感的にいい」と思うなら、その先生は無意識にあなたが必要としている要件を満たしているのではないかと思うのです。
細やかな説明があった方が分かりやすいと思っている人は、きちんと説明してくれる先生に好感を持つでしょうし、楽しく習いたいと思っている人は、明るい雰囲気を出す先生に好感を持つ気がします。
先生の技量は習う側は分からないと言いましたが、直感でいいなと思うなら、あなたの求めている分野の技量はしっかりあるはずです。
周りの先生方を見ていても、楽しい先生はどうやったら楽しくなるかをいつも考えているし、説明が得意な先生はどうやったら分かってもらえるか努力しています。ある意味、直感は当たっているのです。
いいと思えた先生とは良い関係が築いていける。
もし、その先生がなんとなく好きなら、始めてみて多少当てが外れても「まあ、いいか。」となるんじゃないかと思います。
もちろん、あまりにも当てが外れたらその先生に習うのは止めた方がいいけれど、よい先生なら多少失敗もあるかもしれませんが長期的には生徒をちゃんと導いてくれるはずです。「この先生って何だか・・・」と思いながら始めた習い事は、些細な瑕疵で「やっぱりこの先生ハズレだった!」と不信感が余計につのりますし、そうなるとその先生から受け取れるものも減ってしまう気がするのです。たとえその先生が良い先生だったとしてもです。
直感って意外と当たりますし、なんだか好き、嫌いというのも結構たいせつな要素だと思います。
と言うわけで、直感的に選ぶことで結局は自分の望む先生を選べる理由について考えてみました。
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