映画【パッドマン】英語を教える私がすすめる見所。ラクシュミさんのスピーチシーンが非ネイティブの英語のゴールかもしれない。

偶然 SNS で見かけた映画に興味を持って、時間を作って見に行ってきました。
映画のタイトルは「バットマン」。インドに実在する発明家のお話です。

あらら、明日が公開最終日だからか、映画のポスターがこんな小さいの(一番下の段)しかありません。いい映画なのにかわいそう。

バットマンのあらすじ

あらすじはこんな感じです。

自分の妻が、生理用ナプキンの代わりに汚れた布を使っていることに気づいた主人公のラクシュミ。当時インドでは女性の約10%程度しか生理用ナプキンを使っておらず、非衛生的な古布や灰、落ち葉などを使宇野が一般的だった。生理用ナプキンは非常に高価だということを知ったラクシュミは自分で安価な生理用ナプキンを作り始める。インドでは女性の生理はタブーの一つで、 ラクシュミが生理用ナプキンを作るまで様々な困難や誤解を経験する。
やがて彼は低コストで大量生産できる機械を発明し、偶然出会ったパリーという女性の助力もあって技術コンテストの賞を獲得する。しかし彼はその発明を商業的に使うことを拒み、貧しい農村の女性達が経済的自立するために、使うことを選ぶ。
やがて彼の活動は世界的に評価されるようになっていく。

パッドマン 5億人の女性を救った男 – Wikipedia

この映画のテーマについて

インドでは21世紀になっても生理用ナプキンがほとんど使われてないこと自体にとても衝撃を受けました。生理中は女性が家の中に入ることを許されず、人に触れるのも許されず、その間は学校に行かなくなる女生徒も多くいます。それは女性が教育を受けたり、仕事に就く障害になっています。

映画を見た後、世界の生理にたいするタブーや何をナプキンの代わりに使っているのか興味を持って調べたのですが、日本のオムツや生理用ナプキンなどの紙製品の品質は世界のトップクラスです。漏れたりすることも滅多にないというのがどんなにスゴイことか映画を見るまで考えたことがありませんでした。

私達日本の女性が生理中も普段と変わりなく働いたりスポーツしたり出かけたりできることは普通の事と思っていたのですが、他の国では当たり前ではないことに色々と考えさせられました。

今日のテーマから話がブレるので長く書きませんが、インドに対して、 IT大国、これから伸びていこうとする国というイメージを持っていたのですが、まだまだ旧態然とした男女格差や女性に対する制限がまだまだ残っていることを知りました。

参考に世界の男女格差指数ランキングの統計のリンクも貼っておきます。

世界の男女格差指数ランキング・推移 – Global Note

それにしても統計でインドよりも日本の方が男女格差が大きいって、なかなかのショックです。(2018年149カ国中、インド108位、日本110位)

圧巻の国連本部でのスピーチシーン。

主人公のラクシュミは、町の鉄工所のようなところで働いているので技術的な知識はそこそこあるのですが、高等教育を受けた人ではありません。インド人は英語が上手と言いますが、英語もあまり上手には話せません。

彼が発明をし注目を浴びることで、ニューヨークの国連本部でスピーチをする機会を得ます。ラクシュミは、インド訛りの強い簡単な単語を並べた英語でスピーチをします。その様子は生き生きとしていて楽しそうで、聞いている人の心を揺さぶる英語でした。

日本の人たちは、英語が出来ないと尻込みしがちですが、日本の人もこんなふうに軽やかに言葉の壁を超えていけないものかなと思います。もちろんその気持ちはとてもよく分かりますが、全く英語が話せないわけでもないのに尻込みする人が多いのは、もったいないなと思います。

映画のモデルのムルガナンダムさんのスピーチ動画もあります。

映画の主人公に負けず劣らず、楽しそうにスピーチをする映画のモデルのムルガナンダムさんのTED動画はこちらです。

インド訛りが強くてかなり聞くのがつらいですが、話している内容やリラックスして楽しそうに話している彼の様子は一見の価値があります。

非ネイティブのあり方で参考になる本

ちょうど最近手に取った本がもっと詳しく非ネイティブが目指す英語のゴールについて書いています。国連で働いたこともある谷本真由美さん(めいろまさん)が書いた本ですが、色々な国の非ネイティブの同僚たちの様子が書かれています。いい加減なのに口が上手く、仕事以外の気回しの上手さで昇進していくイタリア人など、「あ~、そうだろうなぁ」と想像できて面白いです。

英語が出来なくてもいいとは思いませんが、パッドマンの主人公のように堂々と言葉の違う人とコミュニケーションをとるために何が必要なんだろうなぁと映画を見た後も考えています。

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