オノマトペって英語でもonomatopoeia だって知ってました?ちょっと迷う英語の擬音の使い方。

この週末に英語絵本の読み聞かせイベントを予定しています。今回読み聞かせに選んだのは英語の擬音表現がいっぱいの絵本”Toddle Waddle”です 。

読み聞かせの準備で、英語の擬音について色々と調べたら面白かったので、それについて書きますね。

オノマトペ(擬音)って何語なの?

日本でも擬音の事をオノマトペとも言いますが、なんだか変な言葉ですよね。語源は方言か何か?と思っていたのですが、なんと元々はギリシア語で、擬音を表す単語は、英語でもフランス語でもイタリア語でもオノマトペに似た言葉です。へー!驚きです・・・って、知らなかったのは私だけ?

ニコ
 どの言葉も音がとっても似ています。

Onomatopée(フランス語)
onomatopoeia(英語)
onomatopeia(イタリア語:オノマトペイヤと発音)
オノマトペ(日本語)

英語の擬音って変!

英語の擬音を見るたびに、ちょっと日本の擬音と違うよなぁという印象を持っていました。

英語で、犬の鳴き声「わんわん」を”Bow-wow”と書く程度ならそんなに違和感もないのですが、英語の漫画なんかでも、CLASH!とかSMACK!とか動詞っぽい単語がそのまま書かれていて、これ本当に擬音?と思っていました。

今回読む本のタイトルも”Toddle Waddle”ですが、toddleを辞書で調べると、動詞:(歩き始めの幼児・老人のように)よちよち歩くと出てきます。でも擬音として書かれているので、日本語訳としてはよちよち歩くだと合わなくて、なんか変なんだよな~と感じていました。

英語の擬音の使い方を理解するには?

その違和感の原因は、日本語の擬音は副詞なのですが、英語の擬音は動詞がベースになっているところにありました。

(日本の擬音は)後述のいくつかの例外を除き、基本的に副詞である。

擬声語 – Wikipedia

例えば、ムシャムシャ(munch)という言葉を取り上げてみます。

私たち日本人は文中でムシャムシャを使うときには、副詞的にムシャムシャと食べるという使い方をしますが、英語では動詞的にムシャるといった使い方をしています。

He munched an apple.(彼はリンゴをムシャムシャ食べた)

英語だと動詞のmunchがムシャムシャという擬音の部分まで表現してしまいますが、日本語訳にするとムシャムシャと副詞として言葉を補わないと不自然なんです。

このような品詞の違いが、私たちが擬音を理解する時に違和感となっていたのだなと思います。

擬音はライムに親しむのに最適

今回取り上げた”Toddle Waddle”の中身はひたすら擬音ばかりが書いてあって、しかもhip-hopやflip-flopのように語の後ろで韻を踏んでいます。ストーリーを楽しむというより、音の重なりの楽しさや言葉自体を楽しむ本です。

韻を踏むのは単純に心地良いというのもありますが、自然に英語のライム(韻脚)のパターンを身に着けることにもなるのでしょう。

私達が子供の頃に、しりとりで遊んだり回文(上から読んでも下から逆に読んでも同じ音になる文)を作ったりして、自然に日本語の音の構成を身につけるのと同じですね。

子供時代の遊びって意図していないのだろうけれど本当によく出来ています。

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