「予定通り進まないプロジェクトの進め方」前田考歩・後藤洋平さん:著 計画が思う通りに進まないと悩んでいる人に役立ちそう。【書評】

何度かブログに書いていますが、今年は自分の中で「プロジェクトマネジメントを学ぶ」1年だと決めています。

きっかけは「逆算手帳」ですが、一年の終わりにはこうなりたい!こんな目標を達成したい!と思った時、プロジェクトマネジメントの考え方が役に立つのではないかと思いました。

プロジェクトについては、ボチボチと本を読んだり、月一回の逆算手帳のオンライン振り返り会などで、自分が年初に立てた計画と進捗について考える機会を持ったりしています。

この「予定通り進まないプロジェクトの進め方」は、新たにプロジェクトとは?と考えるキッカケになり、私にとっては目からウロコの体験でした。

こんな本です。

世の中にはルーティンワークではない仕事がどんどん増えていますが、計画を立ててもその通りに進まないことも沢山あります。

だったら、プロジェクト・マネジメントの手法を取り入れたら?と思っても、その通りにはなかなかうまくいかない事も多々あります。「なぜうまくいかないんだろうか?」そういった悩みを持つ人は多いようで、その悩みに応える目的で、この本は書かれています。

計画通り終わらないのはなぜか?計画が失敗してしまうのはなぜか?を、実務から生み出された新しいフレームワークを使って解説しています。

本の後半では、映画のシン・ゴジラを使ってプロジェクトを振り返ると言う試みがされています。本来、プロジェクトは一つ一つが異なるもので、筆者と読者で、全く同じ事例を経験すると言う事は難しいのですが、「ゴジラが襲ってきた場合の対応」という映画上のプロジェクトを使って、筆者と一緒にプロジェクトを振り返る経験ができるところが楽しく斬新でした。

自分の中で計画についての考え方が変わった。

  • プロジェクトは計画通り終わらない。
  • 全ての事柄はプロジェクトである。
  • プロジェクトについての方法論(PMBOK)やフレームワーク。

プロジェクトについて詳しい人であれば、この事は常識なのかもしれませんが、私には、そもそも「プロジェクトは計画通り終わらないものだ」と言うこと自体が新鮮でした。

自分に引き寄せて言えば、年初に立てた計画通りに物事が進まないのは自分のせいだと落ち込んだりしていたのですが、最初に立てた計画自体がうまくいくことなどめったにないのは当たり前の事らしいのです。最初に立てた計画から、状況はどんどん変化し、当初見えていなかった問題や足りないものなどが判明するのは自然な事だと言われてみるまで考えたこともありませんでした。

新しく判明したり、状況が変わったポイントでまたプロジェクトを組みなおす、そのことが当たり前だと分かって、とても気が楽になりました。有りもしない理想を追いかけて落ち込むのはバカバカしいなと思い直すキッカケになりました。

もう一つ、気になるのは、巻末の参考資料リストです。どれも読んでみたくなるようなタイトルで、このリストに出会っただけでもこの本に出会えた価値を感じています。

計画が思う通りに進まないと悩んでいる方にはおすすめの本です。

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