コルク代表の佐渡島さんのTwitterを見ていると、ある日、教育関係の本を推薦していました。この本は正直すごすぎるって、今すぐにでも読みたくなるような推薦の仕方!
新学習指導要領が始まるのがすぐそこに迫っていて、私の周りでもアクティブラーニングというキーワードがしょっちゅう聞かれるようになっています。アクティブラーニング=自主的に学ぶことというざっくりした概念は分かるのですが、教育の近くにいる私が自分のレッスンに取りいれたり実践するには自分の理解が足りないような気がしていました。佐渡島さんも勧めているし、アクティブラーニングのアウトラインを掴むにはうってつけの本かもしれません。早速本屋さんで購入!
この本は、正直すごすぎる。1巻もよかったけど、2巻も傑作。この本を繰り返し読んで深く理解すれば、他の本を何冊も読む必要がない。現代に必要な様々な知識が体系化されて、わかりやすく伝えられている。 / https://t.co/1pD9AJfYUd… #NewsPicks https://t.co/zI0CAY9NtW
— 佐渡島 庸平(コルク代表) (@sadycork) April 29, 2018
こんな本です。
この本は教師向けに書かれた本ですが、教育に関係ない人もビジネスをしている人も、今知っておくべきキーワードや新学習指導要領のポイントをわかりやすく解説してくれています。
アクティブ・ラーニング研究開発指定校になった、ある小学校の先生たちを登場人物として、各所でアクティブラーナー、協働、リフレクション、ストーリーテリング、ジグゾー活動など、最近色々なところで耳にするキーワードについての解説が漫画仕立てで書かれています。
それぞれの章の最後には、そのテーマに沿ったビジネス書の名著が紹介されています。新入社員やビジネス書を読んだことがないんだけど……という人にもぴったりのラインナップです。
学習指導要領改訂案では「アクティブ・ラーニング」はもう使われていない。
ちなみに2017年2月14日に出された学習指導要領改訂案にはそれまであったアクティブ・ラーニングという用語がすべてなくなっているのです。定義が曖昧な外来語は法令には適さないからという理由で、代わりに用いられているのは主体的・対話的で深い学びという言葉です。
なのに、教育に関係ないところでもアクティブ・ラーニングという言葉が安易に使われつづけているのって、ちょっと不安に感じます。この名前の変更は、現場の先生方がアクティブ・ラーニングって何??と混乱しているのも理由の一つらしいのです。そうですよね、私自身も混乱していました。
アクティブ・ラーニングをよく分かっていないのに、世の中がそちらに動いているからといって安易にレッスンや教え方に取り入れるのって危うい気がします。そんな気持ちもあって、本書を手にとったのですが、短い時間で主体的・対話的で深い学びの手法や問題点、必要な知識はなにか?と知るのにはうってつけの本だと思いました。
そこから又、気になるトピックを自分なりに深掘りしていくのが1番良い使い方ではないかと思います。そういった意味で、巻末にある引用参考文献一覧はとても役に立ちます。
ブログを書く上では、ストーリーテリングの技法はとても気になりますし、生徒さんが大人こどもに関わらず、グループに対して講座をする機会があるので共同学習についてはもっと知っておきたいです。
なぜブログで紹介するかと言うと・・・
教育に興味がある人だけでなく、最初に紹介した佐渡島さんが言うように今を生きる人にとってこの本はとても役に立つのではないかと思いました。
先生と呼ばれる立場になくても、人にわかりやすく伝えること、学びの道筋をデザインすること、チームでうまくやっていくことなど、学校の先生方が求められるスキルはどの業界にいても必要なものです。
それを分かりやすく短時間で総覧できる、とてもいい本だと思いました。
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