2016年も始まりました。
今年は、英語を読んだり書いたりで苦労している生徒さんとそれに悩んでいる先生にむけて、読み書きについての知識をもっと書いていきたいと思っています。
英語を教え始めて悩んだこと
2009年に英語の先生になって、同じように教えていても「すらすら英語を読み始める子となかなか覚えられない子」がいることに戸惑いを覚えました。
しばらくして、ディスレクシアという言葉を知り、フォニックスを知り、音韻認識の大切さを知りました。「ディスレクシアは10人に1人いる。」と知った時。
もっと知りたい、勉強したいと思ったものの、地方にいる私にとって、本かネットを読むしか情報を得る手立てがありませんでした。もっと速くたくさん本を読みたくて「速読」を習いました。私は器用な方ではないので、自分が速読が出来るんだと思えるまで、かなり時間がかかりました。その間に、ヒトはどうやって「読む」のか随分調べたり人に聞いたりしてきました。
結果、約7年間「文字という記号を頭の中で処理する」事について、勉強しつづけてしまいました。そしてこの知識を伝える事は、誰かの役に立つのかもしれないと思うようになりました。
知るだけで、楽になることもある。
英語の先生で、どうしてこの子だけ英語がなかなか読めるようにならないのか?と悩んでいる方を時々見かけます。ディスレクシアでなくても、読めるようになるまで時間がかかる子もいます。
塾や学校などで、漢字を人よりたくさん書かされて、それでも覚えられなくて傷ついている子もいるだろうと思います。うちの子はなぜ出来ないんだろうと悩む親御さんや叱ってしまう親御さんもいるかもしれません。
人はみな自然に読み書きができると思っていますが、個人差もあれば、今より効果のある教え方もあります。そのことを知っているだけで、ずいぶん教える側も習う側もハッピーになれることがある気がするのです。
このブログで今まで勉強してきたことを書いて、だれかの役にたてば嬉しいですし、私もまた色々教えてもらえるかもしれません。
今年は貯めてきたことを、一度まとめていきたいと思っています。
今までの読み書きに関するエントリー
大人にこそ知ってほしいフォニックス。指導者研修に行ってきました。