「プライミング」とは心理用語で、先に受け取った刺激にその後の刺激が影響を受けるという事なのですが、これを意識すると読むスピードが速まります。
プライミング効果とは
自動車、船、新幹線という単語を見た後、空を飛ぶものは何?という質問を受けると、飛行機と答えたくなりませんか?
鳥など他に色々飛ぶものはあるのですが、先に受け取った情報に関連した言葉が真っ先に思い浮かびやすくなるのです。これがプライミング効果です。
読むときは、どう使えばいいのでしょうか?
今日お伝えする一つの方法は「最初に目次・著者プロフィールを必ず読む」という事です。
これにより、どのような展開で話が進んでいくのか?自分にとって重要な情報はどこにあるか?
既知の情報があるか?自分にとって重要ではない情報はどのあたりにあるか?が、ある程度分かります。
読むという作業で大きな部分を占めるのは、「自分の頭のなかの辞書」と「本に書いてある言葉」の照合です。この照合スピードを上げると、読むスピードも上がってきます。
目次やプロフィールを先に読んでおくことで、頭の中の引出しのどれを開けたら欲しいものが入っているか先に絞り込んで、取り出しを早くしようという事です。
プライミングは学習にも使える
プライミングは学習するときにも使えます。先に学習範囲をざっと俯瞰して見ておくと、全体の地図を眺めてから目的地の確認をするように、細かい部分の理解も早く深くなります。私も、子ども達に英語を教えるときに先に全体の流れを言っておくようにしています。