先日、跳躍性眼球運動について書いたので、今日は追従性眼球運動について書きたいと思います。
追従性眼球運動とは、どんな動きでしょう?
追従性眼球運動とは、動いているもの、止まっているものに関わらず目で追うという動きです。児童の場合は動いているボールを見て反応することや、字を書く作業にこの運動を使っています。
普段は無意識にやっていることなので、あまり上手い下手を自覚することはないと思いますが、追従性眼球運動は「読み」よりも、「スポーツ(器用に体を動かすこと)」や「学習(特に字を書く作業)」に関わっています。もし、スポーツが苦手だったり、字を書くのが遅い、苦手な場合は、眼球運動に問題がある場合があります。目で追うべきものを見失ってしまったりして、うまく課題をこなせない(字を書く、球技をする等)ということもあるのです。
速読の訓練の中でも、意識的に字を目で追い続けたり、じっとものを見るトレーニングがあります。初めてそのトレーニングをした時、何かを見続けるのは中々難しいものだなと思ったのを記憶しています。
眼球運動は訓練することが出来る。
追従性眼球運動だけではなく、眼球運動には様々なトレーニングソフトやトレーニングについての本が市販されています。
もっとスポーツで成果を出したい方や、読みに困難がある場合に行うと改善が見込めるそうです。実際のところどうなのかなと思っていたのですが、「効果に個人差はあるものの、訓練すれば確かに成果はある」と以前ディスクレア児に関わっている方からお伺いしたことがあります。
ただ広く知られたものではないので、自分のニーズに合わせた訓練をアレンジしてくれたり、アドバイスが出来るコーチに出会おうと思うと中々難しいように思います。特に「見る力」に困難を抱えている場合、専門の機関は数か月待ちということも耳にします。
もう少し「見る力」に対する理解が深まって、人材も情報も豊富になるといいのですが。