どうして、ほぼ日の「今日のダーリン」は読みやすい?

ブログの文章は、読みやすくて柔らかいものにしたいと思っています。

書き始めた当初は自分の書く文章が硬くて好きではありませんでした。今書いているものがベストだとは全く思っていませんが、少しづつ工夫をして随分良くなったかなと思います。

私の中で、読みやすく柔らかい文章というと、ほぼ日の「今日のダーリン」が思い浮かびます。

ブログを書き始める前から糸井重里さんの文章はいいなぁと思っていましたが、ブログを書くようになってから読みやすさの理由が分かってきました。

今日はそのことについて。

漢字が開かれている。

じぶんとはちがうもの。
それが、近くにいるというのは、とてもいいことだ。

ほぼ日刊イトイ新聞 – 「今日のダーリン」2017年2月10日

糸井さんの文章はとても平仮名が多いです。漢字を平仮名にして書くことを「開く」といいますが、糸井さんの文はかなり漢字を開いています。

これを私が書くとしたら

自分とは違うもの。それが近くにいるというのは、とても良い事だ。

となって、印象がかなり違ってきます。

広告業界の方が書く文章は、漢字の選択(開く、開かないも含めて)がとても繊細です。コピーライターだった糸井さんにとって、読みやすい文章を書くことは空気を吸うように日常なんじゃないかなと思います。

一息で読める長さで改行、しかも1文が短め。

この2017年2月10日の「今日のダーリン」は、803字、43行(1行あたりおよそ19字)です。参考までにブログを始めたばかりの私のエントリーを比べてみると、ほぼ同じ字数ですが、813字、35行(1行あたりおよそ24字)となっています。

今日のダーリンを見ると分かりますが、1文が短く、リズミカルに改行されています。音読すると、とても気持ちがいいのです。

頭の中で文が音になって読まれる前提で書かれています。それで、ちょっと詩のような気持ちのいい読後感があるような気がします。

まとめ

文章にも読みづらい、読みやすいがあります。自分がブログで曲がりなりにも文を書く側になると、他の人の文章にどんな工夫があるのかが分かってきて、文章の読み方が変わってきました。

それもまた、ブログを書く楽しみです。

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