この本を書かれたのは、ニッポン放送のアナウンサーの吉田尚記さんです。
“日本一忙しい”ラジオアナ、吉田尚記アナ なぜ重宝される? | ORICON NEWS
ラジオの前で話すのが仕事の吉田さんが考える、上手なコニュニケーションについての本が「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」です。
こんな本です。
吉田さんによると、90%以上の人が自分はコミュニケーションが苦手だと思っているそうです。世の中の殆どの人が「自分は上手く出来ない」と思っているんですね。
今は大人気のアナウンサーの吉田さんも、昔は「人見知り」で苦しんだそうです。悩んで、試行錯誤した中から得たコミュニケーションのノウハウは「なるほど」と思う点が沢山ありました。
会話を弾ませるには「聞き上手になればいい」と、あちこちで聞くけれど、じゃあ具体的にはどうしたらいいの?という悩みにも答えています。
会話は協力プレーのゲーム。サッカーだと思うと分かりやすい。
他愛のないムダ話は、猿の集団で言うと毛繕いに匹敵するという考え方が印象的でした。人は毛繕いの代わりに会話をして、集団の絆を強めたり、お互いの心のケアをしているんですね。
そしてコミュニケーションをゲームになぞらえれば、会話のゴールは勝った負けたの対戦ではなくて、お互いに協力して楽しくなること、つまり協力プレーのゲームだと思えばいいんじゃない?と書かれています。
質問はパス、自分の話をしている状態がドリブルと、サッカーに例えて会話の運びを説明されているので、分かりやすいです。
聞き上手は、質問上手。
会話を上手く弾ませようと思ったら、相手に話してもらうのが一番いいのですが、具体的にどうやって気持ちよく話してもらうのかというポイントが沢山書かれていました。
- 相手に先入観を持つことを恐れない。むしろ先入観を本人に訂正してもらうところから会話が弾む
- 相手に話してもらうには、相手に興味を持って、答えに驚きを持てたらベター
- 会話で優位に立とうとしない
- 嘘はつかない
- 「嫌い」「違う」は口にしない
コミュニケーションには色んな目的があって、私はどちらかというと、情報や考えをしっかり伝える方法を考えてい事が多いのですが、もちろん楽しい時間を過ごすための会話も好きで、改めて相手といっしょに作るコミュニケーションについて考える機会が出来て良かったなと思います。
コミュニケーションってどうして必要?と思う人や、初対面って苦手と思う人にはオススメの本です。
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