札幌駅の近くで美味しい蕎麦屋さんに行ってきたので、ご報告。
札幌駅の北口側はあまり行くことがなかったのですが、食べログで見ると評判のいい蕎麦屋さんがあります。
実際に行ってみると、ビルの地下にあって知らないと足を止めることのない場所です。お蕎麦屋さんというと和風のインテリアが多いですが、「黒むぎ」は白壁にセンスよく昭和や大正時代のモチーフがミックスしていて程良くモダンで洗練されたインテリアです。
今日は、ブログを書く段になって「さすが」と思った話です。
ランチ時間に行きました。
訪れた時間が遅めのランチの時間でしたが、ちょうどいい混み具合です。写真はお客さんが帰られた一瞬をねらって撮影しました。
注文したランチは「マグロのなまり丼と蕎麦のセット」。なまりとは魚を塩ゆでにした後フレークにしたものです。なまり丼なんて珍しい!ちょっとワクワクします。
全体に手をかけて作ってくれているのが感じられる味です。天ぷらもキリッと揚がっていて、もう少し食べたいくらい。
2016年10月時点のランチメニューです。
ワガママを言ってすいません。
「黒むぎ」で食べたことはブログに書こうと思って、色々な事を質問させてもらったり写真を撮ったりしました。
私はブログを書くために飲食店で写真を撮らせてもらう時がありますが、やっぱりそれは無粋だなと思う気持ちは変わりません。
ブログを書くのは私の都合なので、我ながら、ちょっと手のかかるお客さんだなぁと思っていました。
そう思いながらメニューの冊子を見ていると、店内の装飾は大正、昭和時代に実際に使われていた装飾を使っていると書いてありました。
インテリアには興味があるので、「どの部分に昔の建材を使っているんですか?」と接客の方に伺いました。すると、その方が奥に下がったと思ったら、二人がかりで店内の装飾のリストを探しているところが見えました。
そんなに手間を掛けさせるつもりはなかったんです。お礼を言うと、笑顔を返してくださったので、ホッとしました。
客側から見ていて、そういうお願いって店側が「面倒だな」と思っていると、何となく分かるものです。2人でカウンターの影に屈んで、探してくださっている姿にはお店の誠実な姿勢を感じました。
ちょっとした事ですが、そんなワガママを聞いてくれると、やっぱりまた来たいと好感度がぐっとあがってしまいます。
味もどこか突出して美味しいというのではなく、全体が手をかけて作ってくれているのが感じられる、何とも言えない美味しさでした。
帰って調べて、びっくり。ミシュラン一つ星のtakuさんの系列店でした。
ブログで飲食店を紹介する時、そのお店について下調べをすることにしています。
「黒むぎ」はどこが経営してるのかと思ったら、takuグループの系列店でした。takuグループを率いる渡邉卓也さんは、2014年からパリにjin(仁)という日本料理店を出してミシュラン一つ星を獲得している方です。
パリ・レストラン・ガイド──パリで輝く日本人シェフたち(3)|フード&レストラン|GQ JAPAN
「黒むぎ」は、その事を知らずに行ったのですが、気持ちよく食事できたのは、良い接客をするよう教育が行き届いていたのかもしれません。
ブログを書くことで、その店の由来を知ったり大切にしているポリシーを知ったり、ただ食事をするだけでは気が付かない事が分かります。
今回も何となく入って、「いいな」と思った店が、ミシュラン一つ星と関係があると読んで、びっくりしました。
ブログを書くようになって、食べるだけではない楽しみが増えています。
基本情報
名称:そば切り 黒むぎ
住所: 北海道札幌市北区北8条西4丁目20-1 バロンドール B1F
営業時間:[月~金・土]ランチ:11:00〜15:00
[月~木]ディナー:17:00〜22:30 [金・土]ディナー:17:00〜23:00
定休日: 日曜日
電話:011-737-5377
HP:CONCEPT-TAKU KUROMUGI/TAKU GROUP