ゴミ出しの時などに着ている普段着のダウンコートがあります。かれこれ10数年も着ていて着倒した感はあるのですが、暖かくて手放せません。
黒いダウンコートなので、ちょっと気を抜くと襟元の汚れなどが目立ちます。
気がつくとチョコチョコと薄めた台所洗剤なんかで汚れを取っていたのですが、イマイチ取りきれず段々汚れが目立つようになってきました。
そして極めつけに先日、ファンデーションのついた顔にガッツリと襟元を擦ってしまいました。
普段着と言えども、この汚れ方はさすがにありえないと思って、ダウンコートの汚れ取りを調べて本格的にキレイにすることにしました。
油性の汚れはクレンジングオイルか、ベンジン。
今までにクレンジングオイルでシミ取りをしたこともあるのですが、メーカーによって取れ方に違いがあった気がします。おそらく成分の違いでしょう。
家にはクリームベースのクレンジングしかなくて、何だか落ちなさそう。ベンジンを使うことにしました。
ベンジンは滅多に使うことはないのですが、家に1本常備しています。
ベンジンもクレンジングも油性の汚れを落とすのに向いています。
コットンに染み込ませて、そっと。
古タオルなど汚れを写し取る別の布の上に汚れた服を置いて、生地の裏からそっとベンジンのついた歯ブラシなどで叩き出すと書いてあります。
ところが、ダウンコートの襟は厚みがありすぎて、説明通りには出来ません。仕方なくコットンに染み込ませて上から叩くように汚れを拭きました。
いままで台所用洗剤でも取れなかったのがウソのように、取れる、取れる。
あっという間に作業が終わってしまいました。汚れはコットンの方に移っています。
この後、水で拭いて完了です。あっけない。
注意すること。
ベンジンは油汚れに効果が高いですが、色落ちには注意しなければなりません。汚れだけでなく、その生地自体の色を落としてしまう時があるのです。
色が落ちなかったとしても、ベンジンで油を溶かし出すことで、汚れがあった場所と汚れていない場所の境目が輪染みになって残ってしまうときもあります。
輪染みになりそうなときは、水で薄めたベンジンを輪染みの上に霧吹きして、外側に向かってグラデーション状に境目を目立たなくしていく方法もあります。
揮発性が高くアルカリの製品なので、換気や肌荒れにも注意が必要です。素手で扱うとすぐガサガサになります。
今回はどうなってもいい普段着なので自分でしみ抜きをしましたが、高価な服や気に入っているものは業者さんに頼むと思います。ベンジンは汚れがよく落ちますが、もしかしたら服も傷めてしまう覚悟をして使うようにしています。
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