こんにちは、英語せんせいのニコです。
4月の最初の週末は、新潟のジョリーフォニックス講座に続いて、札幌で児童英語授業研究講座に出てきました。発音や記憶に残る教え方や文法など多方面にわたって勉強しますが、一番得るものが大きいのは模擬レッスンです。
受講者の一人が前に出て授業をし、他の受講者たちがそのレッスンを見ていて気づいたことをフィードバックします。
言葉かけのタイミングや、板書の仕方、レッスンの運びなど自分では何気なくやっている事も第三者の目を通すと改善点がハッキリ見えます。
授業をするという事は相手に情報を渡すという事で、その技術はプレゼンにも通じると思っています。良い授業の組み立て方を、プレゼンにも一般化して考えてみました。
1.集中させるには?相手が集中が10分も続かない子どもだと思って準備をする。
長らく大人をやっていると、説明の連続で構成された講義やプレゼンに慣れきっていますが、子どもの場合、そんな講義は5分と我慢してくれません。
誰しも、ひたすら話を聞くだけの講義に退屈して、内容もよく覚えていなかったなぁという経験があると思います。やはりずっと受け身で動かないでいると、情報は入っていかないのです。
相手は10分で飽きると思えば、自然とこちらも緊張感を持って準備しますし、10分ごとに気分の変わる構成にしたり、緩急をつけたりします。
場所を変えたり、椅子の周りでも歩かせたり、手を叩いたり、能動的に動いてもらうと、気分が変わって集中できます。
一方的にしないで、受講者も参加し、体感も使って理解できるようにするのがポイントです。
2.説明のタイミングと量は超重要。何もかも説明しない。
心を揺らしたり自分で考えたりと能動的な時間を作ると、ぐっと理解や記憶が進みます。
だから情報を渡す側は、何もかも説明してはいけません。受け手が体感したり考えたり、「?」と思ったりする時間をどう織り込んでいくかがとても重要になってきます。
プレゼンも説明するというより、受け手がどう体験を通して情報を理解していくか仕掛けていく感覚で作っていくと上手くいく気がします。
体感させて、折々に種明かしのように説明を挟んでいく。そんな感覚です。
3.誰でもプレゼンは上達する。
今でも人に何かを伝えるのは難しいなぁと思いますが、模擬レッスンに定期的に参加していると、分かりやすい授業はセンスや才能ではなく習得可能な技術の集まりなのだと分かります。最初はあらがある模擬授業をしていた人も徐々に上達していくのです。
プレゼンもそれと全く変わりません。
模擬レッスンのフィードバックで客観的な意見を聞いたり、周りの人達からアドバイスを受けると、どの人もぐっと変化します。
何度もそうやって変化する仲間を見てきて、プレゼンは誰でも上達可能なものだと実感しています。