「正解は自分が知っている」のが分かってきたリフレクション合宿1日目

普段はZoomでお世話になっている上條先生のリフレクションの3日間の講座に出ています。 今日はその1日目。

今日その講座内で聞いたことで、最も印象に残ったエピソードについて書こうと思います。

正解がないと不安・・・。

大学の教育学部では、授業を作って発表するという課題があります。大学生(先生の卵達)は、教材をポンと渡されてこれで授業を作ってみなさいと言われるのが、どこの教育学部でも一般的だそうです。 当然、大学生たちはそれまで授業など作ったことがないので、やり方も分からず不安に感じます。

困った大学生達はどうするかと言うと、模範的な授業プラン(誰かが良いと評価して本や記録として残っているもの)を探して真似したり、自分より経験のある人(例えば教授、先輩) のアドバイスややったことを参照して授業を作ってくるそうです。

そうやって出来た授業(発表)は、「成功する。成功するんだけど、その授業はその生徒の魂の入らないもの、自己関与率が低いものになるんですよ」という言葉にハッとしました。

そういう何かにすがったり、既に成功したものをなぞったりする事って、身の回りで頻繁に見かけるような気がします。

これからの人のあり方として、創造する人、自分で問いと答えを作る人が求められているのに、既にあるもの、誰かが試して成功したものをなぞって、新しい答えなんて創れるわけないよね。

答えのない中で何かをする不安、すごく共感できる。失敗なんてしたくないし。だから、大学生に自分の姿を重ねてしまいました。多分私が大学生だったら確実に同じことをしているはずです。「正解がどこかにあるんだよね?誰か教えて!」と、無意識に思いがちな自分を突きつけられた気がしてびっくりしました。

自分で答えを見つける人になりたいと思いながら、「教えて君」だった自分に苦笑です。

成功の種があるとすれば・・・。

上條先生が、大学生たちの発表した授業の自己関与率(思い入れの深さや自分から出てきたかどうか)にこだわっている理由は、「好き」や「ゆずれない」には膨大な経験の蓄積があるからでした。

好きで何度も繰り返していること、好んで選ぶ行動には、その人が気づいていない強み(成功の種)が存在しているはずだと。

当たり前過ぎて気づかない、その強みを取り出そうというのがリフレクションという作業(だろうと思います)。

これから3日間リフレクション漬けになりますが、少しでも「教えて君」から卒業出来たらいいなと思っています。

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