フィリピン人の英語力。フィリピンの英語教育はどうなっているのか現地の人に聞いてみた。【セブ語学留学日記】

フィリピン人の英語力。フィリピンの英語教育はどうなっているのか現地の人に聞いてみた。【セブ語学留学日記】

サウスピーク内にいるフィリピン人の先生たちは聞きやすいアメリカ英語を話していますが、一歩外に出ると、フィリピン訛の強い英語の方が多い気がしました。中には英語が苦手そうなフィリピン人もいて、フィリピンの独特の事情があるようです。

サウスピークに行くまでは、フィリピンの全ての人が日常的に英語を話しているのだと思っていましたが、実際にはそうではありませんでした。

フィリピン人にとって英語は公用語であり第二外国語。教えられて身につける言葉です。

広告

第二外国語としての英語

サウスピークの先生たちを見ていると、英語を外国語だと思えないほど自由に使っています。「母語を大事にしながら英語を使いこなす」日本の英語教育が目指している姿ってこうなんだろうなと思いました。やればできるんだ。どうやっているんだろう?すごく気になります。

それで、先生たちにフィリピンの教育事情について色々教えてもらいました。

フィリピンでは小学校から学校の主要な授業は英語で教えられます。大学に進めば全ての授業は英語で行われます。そのせいで、第二外国語であっても高いレベルで英語を使えるようになると言っていました。

しかし、フィリピンで「英語が出来る」というのは、「教育水準が高い」こと無関係ではありません。タクシーに乗るとかなりの率で、運転手さんに「英語が苦手=自分は高い教育を受けてないから」と申し訳なさそうに言われました。フィリピンでは金銭的な事情も含めて進学率が低く、高校も卒業していない人も多くいます。(日本の大学進学率63.36% フイリピン35.75%)

世界の大学進学率 国際比較統計・推移 – Global Note

英語が出来る出来ないは、その後の人生に関わってくる。

フィリピンの街並みを見て、すぐ気付くのは、貧富の差が目に見えるほどはっきりしていることです。同じ街にスラム街と高層ビルが立ち並ぶ区画があって、その違いがひどく印象的です。

大学に進んで、高度なスキルを持った人たちは英語も堪能なので、外資の企業に勤めて高い賃金をもらうことができます。外資系企業にとってもフィリピンに会社を置くことは、雇う側にとっては安い賃金で良い人材を得られるメリットがあります。有名企業のコールセンターの多くがフィリピンにあるのも頷けます。

英語が出来るかどうかは、その後の人生を大きく変えるので、お金がある家は子弟をEOP(英語だけしか使わないルール)のプライベートスクールに入れたり、家庭でも英語のみで話しているんだそうです。

私の担当のVerna先生も家でプライベートスクールに通う妹に英語のみで会話していると言っていました。

お金がある人は英語教育にお金をかけ将来高い賃金をもらえ、そうではない人は安い賃金でしか働けないというのは、社会の階層が固定化してしまわないのか?と疑問に思いました。

小学校から英語で他の授業をすること

ちょっと気になったのは、全教科を英語で習うということは英語の能力が全ての教科に影響を与えるという点です。早い時期に英語が分からなくなると、全部の教科が分からなくなるんじゃ?

サウスピークの先生に聞くと「分からなかったら先生がじっくり教えてくれるし、最終的には生徒は現地語で質問してもいい」と言っていました。

それにしても外国語で理科も数学も習うとなると、内容の理解は浅くならないんでしょうか?国際競争力のことを考えると、母語でしっかり基礎の勉強を教えて、何かの分野に突出した世界でも誇れるような人材を育てるほうがいいような気がします。

日本でも他の教科を英語で教える試みはありますが、よく考えずに導入して、学力格差の原因になったら・・・と考えると、ちょっと空恐ろしいです。

色々な面で参考になりそうなフィリピンの英語教育。

ですが、第二外国語として勉強しても、私たちに教えられるくらい英語をマスター出来るんだなと思うと希望が出てきます。やり方さえ良ければ、日本人の私達だって同じレベルまで行けそうな気がしてきます。

サウスピークの先生は大学で教育学や英語学を専攻していた人が多く、先生とお互いの国の教育事情を話すと深い話しが出来て中々に面白かったです。

追記

この記事を書いた後に、仕事で何度もフィリピンに行かれた事のあるブロガーの琴一しづかさんに、知らなかった事を教えてもらいました。

琴一さんのブログ→自分の心を殺してはいけない | 自分の心を守れるのは、自分だけ

ひるがえって日本を考えると、外来語という形でどんどん外国の言葉を日本語として取り入れるシステムや、方言があるとは言え、日本中で同じ言葉(日本語)が通じる日本って有り難いなと思います。

  • フィリピンにある元々の言葉は、地域によって全然違くて、違う地域の人だと意思疎通できないのです。
    公用語はタガログ語に近い言葉なのですが、それだとセブアノ語といった他言語話者にとっては新しい言葉を学ぶのに等しく、それなら英語を学んでもハードルが一緒。
  • そもそもタガログ語は語彙が乏しく、教科書の内容をタガログ語で表すのが不可能。

こんな記事も書いています。

The following two tabs change content below.
ニコ

ニコ

札幌市を中心に、英語レッスン、インテリア・収納のご相談を承っています。このブログは、ことば、暮らし、読み書きについて書いています。楽しく書いていきたいです。詳しいプロフィールはこちら。

広告

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)